あらすじ
階段から落ちて記憶を失った小説家・奏汰のもとに、恋人候補を名乗る葵が現れる。奏汰の持つ「恋人としたいリスト」を一緒にやり切れば彼と付き合う約束だったという。自分が書いたとは思えない内容のリストを見て保留しようとするが、葵は拒み怪我をした奏汰の為にと同居まで押し切られてしまう。マイペースなのに機微に敏く、好意を素直に示す葵に次第に惹かれていくが、実は人気俳優で恋人もいると知り……。伊東七つ生先生の口絵・挿絵も収録。
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Posted by ブクログ
階段から落ち一部の記憶を失った奏汰。
そこに自称恋人を名乗る高山葵が現れ心配、そしてリストを実行し終えるまではと同居し始め、そこから高山が献身的にそばにいるのに中々受け入れられない奏汰になぜそこまでになるのかと謎でした。
高山と過ごすうちに惹かれ始め、でも高山の嘘が気になりと悩むのは切なかった。
実は高山とは奏汰の亡くなった弟の陽太の同級生であり出会ったのは高山が小学生の頃で高山は奏汰を好きになっていき奏汰も…と2人で過ごしとあるきっかけで思い出し自分も高山を好きだけれどそれは決して陽太に許される思いではないと思ってしまっていたからだと記憶が戻り苦しむ奏汰が辛くて。
でもリストに込められた陽太への奏汰の思いが分かりようやく正直に高山への本人に思いを伝えられて本当に良かったです。
遊び慣れたフリをしていた奏汰がそれを真に受けてしまっている高山にとことん抱き潰されてしまい何度も過去の自分を呪うのは笑えました。
長い年月を経て恋人として新たに前に進めるようになれた2人の幸せを願います。