【感想・ネタバレ】「キャリアデザイン」って、どういうこと? 過去は変えられる、正解は自分の中にのレビュー

あらすじ

昨今「キャリア教育」は小学生から始まる.しかし,キャリアが何かは難しい問題で,就活生や一旦就職した社会人の迷いは混迷を極めている.「キャリア」構想に安易な方法論はない.人生デザインの鍵は自分の中だけにあるからだ.就活生や迷いを抱く社会人に贈る!「個性を人生にする」知恵とアイディアの詰まった一冊!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

【感想】

キャリアデザインの基本的な考え方がわかる良書。

結論は、キャリアドリフトとキャリアアンカー、計画的偶発性などの考えを参考に、過去の自分をふり返り、未来の自分につながる「自分らしい選択」とは何かについて、普段から考えておこうというもの。

本書は読んで終わりではなく、実際に模索することが大切。その際、家庭・学校・職場に相談できる人がいない「ぼっち」の人は、一人で自己分析するしかなく、自分自身についての新たな気づきも得られにくいだろう。その意味で、キャリアデザインの成功はソーシャルキャピタルの多寡にも左右されそう。

【目次】

 はじめに

第1章 キャリアって何ですか?
 1 キャリアとは人生の軌跡
 2 仕事はキャリアの一部
 3 キャリアは選択の連鎖
 4 キャリアを取り巻く環境を知る

第2章 「見通せるキャリア」の時代
 1 見通せるキャリア、見通せないキャリア
 2 高度経済成長期に精緻化した雇用システム
 3 基底にあった「安定」
 4 「安定の時代」のキャリア

第3章 「見通せないキャリア」の時代へ
 1 激変するビジネス環境
 2 「VUCA」の時代へ
 3 100年人生を生きる
 4 「キャリア」のとらえ方が変わる
 5 適職選択から変化対応へ

第4章 キャリアはだれのもの?
 1 ユニークな日本の「就活」
 2 新卒採用は「メンバーシップ型雇用」の入り口
 3 流されても創られたキャリア
 4 流されてもよい時代に起きていたこと
 5 「キャリア自律」が重要に
 6 スキルのアップデートが求められる
 7 自律と規律のバランス

第5章 不確実な時代のキャリアの創り方
 1 キャリアデザインは意味がないのか?
 2 オープンマインドにチャレンジする
 3 自身のパーパスを基礎に展望する
 4 過去をつなげてキャリアの軸をつかむ
 5 キャリア自律で重要な他者

終章 過去は変えられる、正解は自分の中に
 1 過去は変えられる
 2 正解は自分の中に

0
2025年02月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

キャリアとは足跡、仕事以外の家庭生活、余暇、病気や怪我なども轍を経験するもの。
スパーのキャリアレインボー。

仕事と子育ての両立する制度は法律があるから、だけではない。人材確保、定着のためでもある。

夢を叶えるには努力が必要、だが努力すれば夢が叶うわけではない。しかし、見通せるキャリアともいえる
ノーベル賞の山中教授は紆余曲折あったキャリア形成。努力の跡が見通せる世界と、見通せない世界。

終身雇用、年功制、企業別労働組合。新卒一括採用(明治時代から始まった)
見通せた世界。
年功賃金カーブのモデル。日本は年功制がより強い。
工職混合組織=企業内労働組合
キャリア開発は、企業が主導してきた。

見通せないキャリアの時代の理由=経済のグローバル化、デジタル技術、VUCAの時代、長寿化=人生100年時代。

安定したキャリアの時代は仕事を選ぶことは適性や関心が大事だった。それが長く働けて能力の発揮に効果的だから。=適職を見つける、という観点。
安定を前提にできない時代は自らも変わり続ける=計画的偶発性理論。配置ガチャにあってもすぐに辞めずにチャレンジする。

メンバーシップ採用は人事権が採用側にある。中途採用ではこうならない。仕事、働き方の選択枝は個人にはない。
これからはキャリア自律が必要。自ら主体的に考えて行動する人材。
外国との比較=キャリア意識に関する国際比較、「ホワイトカラーの働き方や就労意識に関する国際比較調査(2023)」

キャリアデザインは意味が無いか。節目ではよく考える。それ以外は流されるもよし、という態度が必要。
セレンディピティ=セレンディップの3人の王子たち、の物語から。を楽しむ。

自分のパーパスを明確にしなくても内省によって自己を知ることができる。
エコーチェンバーに注意。
人生の節目で選択した連鎖がキャリアとなる。

0
2024年12月17日

Posted by ブクログ

岩波ブックレットNo.1100です

なかなか面白かったんですが、副題に「就活生や迷える社会人に!」とある通りいい歳したおっさんが読むものじゃなかったですねw
まぁ、しゃーない
岩波ブックレットの新刊は全部読むことにしてるのでね

で、なるほどー良いこと言うなーと思ったところをひとつ

「過去は変えられる」
起こった出来事はもちろん変えられないけど、視点を変えてポジティブに捉え直すことでキャリアに生かすこともできるんじゃね?って

あと、せっかくこういう本を読んだので、残りわずかではあるものの、自分のキャリアデザインってものについても考えてみましたよ、一応

ズバリ「現状維持!」
今の会社でのんびり定年まで勤めあげられたらいいな〜って
だってさー、小っ恥ずかしいので詳細はあれだけど、共働き且つやりくり上手な奥さんの貢献も凄まじいけど、一応それなりの住宅ローンを支払いつつ、娘を学校に通わせるに十分な収入がある状態で、年間500冊も本読めちゃうお勤めよ?
控え目に言って楽園ですわ
責任もほぼない平社員だし

そして仕事人としての能力も完全にピークは過ぎてるからね
周りに迷惑をかけないように成果の方も「現状維持」を目指します
これなかなか高い目標だと思うんよね

よーし明日からも頑張って現状維持するぜ!٩(๑`^´๑)۶

0
2025年01月05日

「ビジネス・経済」ランキング