あらすじ
“クラーク、デカいことかまそうぜ”
これは我々が知るスーパーマンの物語ではない。まだその名で呼ばれる以前の、カンザスの農場に住む少年の物語だ。故郷を追われ、地球にたどり着いた最後のクリプトン人カル=エル。クラーク・ケントという名を与えられ、地球人として育てられた少年は、周りの子供たちとは異なる強大な力を持つがゆえに、苦悩と葛藤のなかで成長していく。青春SF映画の金字塔「クロニクル」を手がけたマックス・ランディス脚本の傑作オムニバス集。
●収録作品●
『SUPERMAN: AMERICAN ALIEN』#1-7
(c) & TM DC.
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Posted by ブクログ
スーパーマンのコミックを読むのは初めて。スーパーマンというキャラクターは単純で退屈なイメージがあったけど、この作品は成長・変化の過程が描かれていて面白かった。
幼少から成人まで、普通の青年と同じように悩みながら成長し、大きな力の使い方を見つけていく。この作品独自の設定だと思うけど、今後のスーパーマンの見方が変わりそう。
脚本は一人で、作画担当は話ごとに異なる。それぞれの絵柄が各話の雰囲気にあっていて、全体の演出として良い。
中盤、手作りの衣装で人助けを始めるあたりで、ドラゴンボールのスーパーサイヤマンを連想した。ドラゴンボールがコメディ要素でしかないのに対して、このスーパーマンの手作り衣装は、身の回りの人助けをするだけの、町の手作りヒーローという感じがある。大きな力の使い道に気づく前の、成長段階として面白い。