【感想・ネタバレ】前川さん、すべて自邸でやってたんですねのレビュー

あらすじ

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著者は、日本のモダニズム建築を牽引した建築家・前川國男の晩年に間に合った所員であり、前川没後に、前川の最初の自邸「旧前川邸」を「江戸東京たてもの園」に再建する際には事務所の責任者として指揮をとった。本書は、仕事の折々に前川國男が漏らした含みのある言葉に込めた意味が、初期の作品「旧前川邸」に凝縮していたという著者の発見を紹介する。高度成長期の真只中でも建築を取り巻く社会構造の危うさを憂慮し、警告を発し、闘い続けた前川が晩年に漏らしたインフォーマルな言葉は、現代の困難な状況の中でも社会のためによい建築をつくろうとするすべての人に、共感と勇気を与えてくれる。
巻末に、著者による前川國男作品系統図を掲載。従来の前川論とは異なる作品の類別を提示している。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

こんなふうに「空間」を描写できる
中田準一さんの日本語に嫉妬します。
(2015年08月28日)

「あとがき」をまず、読みました。
素晴らしい。
(2015年06月11日)

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2015年08月29日

Posted by ブクログ

モダニズム建築の巨匠、前川國男の弟子が書いた本。前川自邸をもとに、前川國男の考え方や人柄を知れる。建築は人の生活を想像して細部に意味を持たせていることに気づけて面白い。ほんの少し、著者の自慢が垣間見える(笑)

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2025年10月05日

Posted by ブクログ

建築物を見るのが好きだけど、結局何をどう見ればいいのかわからないと思っていたところ、この本をお勧めしている記事を見つけて、江戸東京たてもの園に行く前に読んでみた。
全体の構造からディテールまで、前川國男の色や考え方がどう出てるかをすこし感情的に解説してる感じが、すごくよかった。
著者の前川國男への尊敬とか愛とかが節々に感じられて、あとがきでちょっと泣いた。
掲載されてる写真が全体的に見にくかったので★一個減点です。古い写真はしょうがないにしても、、って感じ。
江戸東京たてもの園でちゃんと本物見てこいってことですね。

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2021年07月20日

Posted by ブクログ

前川さんの考え方を、自邸の設計を通して理解することができる。
外構、木々とアプローチの重要性については、この本を読むことで初めて知ることができた。
食卓の台形が、視線を誘導するためのものであったり、雨戸のギミックが南側の全面開口のためであったり、
ディテールのこだわりを居心地の良さに繋げるこだわりの方策をいくつも持っている。

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2018年08月03日

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