あらすじ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
田畑の排水改善は、農家にとって古くて新しい課題。ゲリラ豪雨や長雨への対策、作物の生育向上、水田転作・輪作に向けて、今や全農家のテーマとなっている。本書では、各種の排水技術のなかから、手軽で効果が高い技術として近年注目されている「縦穴掘り」、地表の水を短時間のうちに流すのに効果を発揮する「明渠」、土中の水を抜くのに欠かせない「暗渠」のほか、点穴や溝によって空気と水の流れを回復させる方法として全国に広まりを見せている「大地の再生」について、全国の農家の実践や研究成果を収録する。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
縦穴排水
明渠(みぞ)
暗渠(地下に植える排水管)
「大地の再生」で空気と、水を通す
暗渠はお金、人が足りないのであまり読み込まず。
■縦穴排水
長年のトラックター耕起などで、地下には水を下に逃がせない耕盤層(こうばんそう)ができる。このコウバン層に穴を開けて、下に水を流す。結果、排水がよくなる。
バッテリー式オーガは逆回転ができるので、抜くとき便利。穴の中にはもみ殻を詰める。詰めいない人もいるみたい。現水田でも、穴を開け土で蓋をする例もある。枕地(トラックターなど機械が隅で切り返す場所 田植え機などでUターンする際に土が盛り上がる。この盛り上がった部分。)などサブソイラ(心土破砕機 トラックターにつける。地中の固い層を壊し排水性、通気性を改善する)を入れられない場所でもオーガで対応できるらしい。アスパラ、小菊、水田、サツマイモなど様々なケースが紹介されており面白かった。
▽縦穴排水の道具
手持ち式オーガでは、エンジン式(混合油2-15万円ぐらい)、電動式(バッテリ7~25万円ぐらい)
ー)。
油圧式オーガはショベルカーやトラックターにつけるもの。つけないモノではダガーというものもある。これは穴を開けると同時に高圧の空気を地中に送り込む。果樹栽培で使われているらしい。
手彫り道具では、円匙(エンピ深く掘れるショベル)、穴掘りグローブ。複式ショベル。穴あきショベル。
「大地の再生」で空気と水を通す
造園技 矢野智徳さん発祥
空気と水の目詰まりを解消し植物を元気にする環境改善方法。
溝と点穴を利用する。田畑周囲の草刈りをし、空気の流れを作る。
溝や点穴には竹や木材を入れておく。メンテナンスが重要で、掘り直しや流れが滞らないように、泥の書き出しなどをする。水の流れを直線にするのではなく、渦巻かせることで循環を促す。
水田と斜面が接している土地の例では、溝は1本よりも2本、3本平行に施しどこかで合流させる。斜面と耕作面、両側から水を誘導する。小さなため池を作り生物が多く生息できるようにする。
本の中ではページが少ない。空気と水を循環させることが重要みたい。本で紹介されていた本を読んでみようと思った。
詳細↓
「大地の再生」実践マニュアルー空気と水の浸透循環を促進する 矢野智徳・大内正伸著 農文協