【感想・ネタバレ】世界をちょっとよくするために知っておきたい英語100のレビュー

あらすじ

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まだ日本語になっていない「新しい英語」をカジュアルな解説で学びながら、世界の諸問題の原因と解決策を知り、当事者である私たちが出来ることを考える本。「これから」の社会的議論に必要な生きた英語を習得できる。ニキによるナレーションつき!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

日々新しい日本語が生まれるなら英語だってそう。
1番目の単語はbiodiversity、生物多様性。
昔にはなかった概念だろう。

個人的に印象に残ったことばをピックアップしました。

climate justice…気候正義
経済大国がやらかした尻ぬぐいを途上国に求めるのも違うかな
flight shame…飛び恥
飛行機移動に対するためらいや恥。日本は国内線を利用する人が他国より少ないだろうからあまり馴染みがない考え方かな。
just transition…公正な移行
カーボンニュートラルによる産業への影響、失業する人々もそうですがAIへの移行により職を失う人もいるだろうなぁ…。
leapfrogging…リープフロッグ現象
インフラが整っていない国で最新技術・サービスが一般化すること。
shrinkflation…シュリンクフレーション
いわゆるステルス値上げ。全世界共通のことなんですね。
nepo baby…ネポベイビー、縁故主義ベイビー
いわゆる2世。
forever chemicals…永遠の化学物質
有機フッ素化合物PFASの俗名。半永久的に分解されない。
heteronormativity…異性愛規範
恋愛や結婚は男女間に限定されるべきという価値観が基準とされる社会構造。
parasocial relationship…パラソーシャル関係
いわゆる推し活?1950年代に作られた社会学用語。そんな前からある言葉なんですね。
digital immortality…デジタル不老不死
昔の漫画で描かれてたような世界が実現するのかなぁ。

ネットで最近の子は常識的な言い回しを知らないと話題になりましたが私だって100年、200年前の言葉は知らないうえに、新しい言葉が生まれていく。日々アップデートしないと置いていかれちゃうなぁ。

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2025年10月03日

Posted by ブクログ

 特に環境問題や社会問題、ライフスタイルに関わる分野で話題になっている100の英単語(+200の関連語句)を、絵と例文付きで解説したもの。絵が大きくて取っ付きやすい。
 大学の英語の入試問題の長文のテーマは結構流行りがあって、数年前だと複数の大学で海洋プラスチックとか自動運転とかAIの話が出たり、というのがある。たぶんおれは来年度、入試問題をいろいろ扱うことになると思うので、英単語という観点から自分の知らないトピックについてまとめて知ろうと思い、何かで紹介されていて買った。やっぱり仕事上、知らなきゃいけない、という必要に駆られている部分も大きいのだけど、結構面白かった。あとは、最近授業で読んだ英文の内容は、こういう英単語として概念化されているのか、という逆の意味の面白さもあった。本当に最近、「『郊外』という名のもとに本物の自然を壊して装飾的な『自然』を増やしていく傾向はいかがなものか」みたいな英文を読んだが、これは一種のurban sprawl(都市の拡散)(p.10)と似ている?と思ったけど、ちょっと違うか。でもドンピシャの例としては、ホームレスの人が寝られないようなベンチの設計の話を入試問題で読んだこともあるが、そういうのはhostile architecture (p.52)と言うらしい。cultural appropriation(文化盗用)(p.74)の話も読んだことがある。でもそのページで紹介されているrepresentationとか、日本語でどう表現すればいいんだろう?
 特にへーって思ったところのメモ。まずはshrinkflation(p.49)。「ステルス値上げ」のこと。stealflationとも言うらしい(今Wordでこれを書いているが、shrinkflationには何もなかったがstealflationには赤線が引かれた)。あとstagflationって、これは別に今出てきた言葉ではないのでは?「賃金は上がらないのに物価だけはどんどんん高騰する状況」(p.50)はまさに今の話だけど。call in(p.45)は知らなかった。「差別や不正義に対し、厳しく糾弾していく『call out』(≒キャンセルカルチャー)の反対で、建設的な『対話』を通じて問題を解決しようとするアプローチ」(p.60)のことで、I'm calling in my online critics to a respectful and open dialogueのように使うらしい。あとVUCA (p.68)というのは今の時代のキーワードだから、この頭文字で、volatility(変動性)、uncertainty(不確実性)、complexity(複雑性)、ambiguity(曖昧性)という4単語をセットにして覚えたい。あとは、外国人が職務質問を受けたりする状況はracial profilingと言う、というのも初めて知った。こういうのをテーマにしたエッセイとか大学入試の長文に出してもらって、授業で読めたら勉強になるのに。それからフェミニズムへの反動?として、「夫に従順であり、育児や家事に専念する『古き良き』時代の主婦像を体現する若い女性たちのTikTok動画がトレンド入り」(p.77)ってどんな動画だろう。tradwifeと言うらしい。あとは、「ネット上で悲観的な情報ばかり追ってしまうこと」をdoomscrolling(p.88)と言う、とか、確かにあるよな、と思う。なんでそんなscrollingしちゃうんだろ。
 ライターの人との英会話が巻末にあって、音声が聞けたりするので、英語の勉強にもちょうどいい。ナチュラルな会話なので、リスニングのしがいがあると思う。a hustle culture can be really stressful and a whole nother mental health crisis waiting to happen. (p.158)っていう発言があって「全くもって別のメンタルヘルスの危機が起ころうとしている」でanotherを強調したらa whole notherとかいう英語になっているのには驚いた。We may not be responsible for the world that created our minds, but we can take responsibility for the mind with which we create our world. (p.102)という言葉があるけど、英文和訳の練習にちょうどいい?
 おれはどうしても授業で話せることはないか、とか教材として使えるか、という目でも見てしまって興味津々で読んでいて面白かったが、英語に関する数々の本の中でも、他ではあんまり見たことのない切り口や構成で、英語好きなら楽しめるし、勉強になる本だと思う。(26/02)

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2026年02月09日

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