【感想・ネタバレ】恋人にフラれた侍女が、団長に囚われるまでの顛末のレビュー

おおまななせ / 内河

「何故拒む？ 俺に想いを寄せてくれているのではないのか？」

騎士団で侍女として働くミリアリアは恋人に浮気され、フラれた。
実は元カレのことを愛していなかったと自覚したミリアリアは、これを機に郷里へ戻ることを決める。
退職に向けて仕事を片付け、かねてひそかに憧れていた人──第四騎士団長であるエリウスに「最後に想いを伝えたい」と思いきって恋文を書くことに。
すると突然エリウスに口づけをされ、性急に求められて、その後一晩中丁寧に抱かれた。翌朝ミリアリアはベッドにエリウスを残し、これで心置きなく郷里へ戻れると退職願を手に出勤するもエリウスが追いかけてきて!?

[ころころ · ★★★★★]

使用人になりたい

作家さん買いです。

おもしろかった。
とにかくその一言に尽きます。

ハーク家の使用人、すごくよさそうですよねぇ。ここで働きたいと切望するラストでした。

アンジーのその後も丁寧に描かれていて、彼女はもう1人の主人公だった気がします。
しみついた家事能力が発揮されているシーンはとにかく好ましく、肩を抱きたい気持ちになりました。

きっとエリウスたちの家には沢山の子が生まれるのだろうなぁ。
その子達のシリーズも読んでみたい気持ちです。
とにかくおもしろかった！
次も楽しみです！

＃胸キュン ＃ハッピー ＃癒やされる

[匿名 · ★★★★☆]

幸せな形はいろいろ

揺れ動く男女の心をしっかり追いかけてある佳作だなぁと思います。最初に婚約者を取られてしまうヒロインだけど、結果としてカス男と別れられて良かったね。盗った方の女性も、なんか気持ちがわかるというか。そんな彼女も自分にとって素直になったところで幸せになれそうだし。結局惚れた女性を大切にしなかったカスだけが残ってる。彼が幸せになるかどうかは、彼次第だよね。

＃ハッピー

[匿名 · ★★★☆☆]

気持ちが通じ合うまでの過程は

すごい勢いで話が進むので、通じ合うまでのすったもんだはほぼないです。
ザマァ部分よりも通じ合うまでの過程の分量は少ないので、その過程よりも通じあってからの方が好きな方向けの印象です。
正確には「囚われるまで」ではなく「囚われた後」です。