【感想・ネタバレ】見て、読んで楽しむ 世界の料理365日のレビュー

あらすじ

※こちらの電子書籍版は、「リフローレイアウト型」で作成されており、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できます。紙版とは、一部の画像レイアウトが変更されている場合がありますので、あらかじめご了承の上お楽しみください。

郷土料理に魅せられて世界を旅すること早30年。行きたいところはまだまだありますが、知識の蓄積をもとに世界の料理と食文化について季節折々にまとめた「歳時記」をお届けします。これまでに出版した各国レシピ集や学習図鑑に続き、この本は食べることを目的にした旅行の情報源として、また旅をしなくても海外の食情報を得られる読み物(30品のレシピ掲載)としてお楽しみいただけたら幸いです。

地域に密着した郷土料理は、地理の横糸と歴史の縦糸で紡がれ、民族性や宗教、風土等を織りなしたタペストリーのようなものだと考えています。昨今では環境問題の観点から「地産地消」「持続可能な農業」「食品ロス」等とよく言われるようになりました。

しかし、昔は地元の産物を乱獲しないようコントロールしながら、家族の健康を考えておいしく無駄なく工夫して調理するのが当たり前でした。それゆえ、長く人々に愛される原点回帰的なコンフォートフード(おふくろの味)として受け継がれてきたのです。

そんな温故知新もさることながら、地域活性化の肝であるその土地の食文化を探り、背景の物語を知っておくと、地域への理解が深まって料理もさらに味わい深くなります。

旅は、人生に刺激と活力を与えてくれるスパイスのようなものです。
どうぞ世界の美食と文化巡りをたっぷりご堪能ください。

(著者「はじめに」より抜粋)

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Posted by ブクログ

ただ美味しそうな料理の写真を並べただけではない。
世界や日本の料理と食文化の知識を歳時記のように楽しむ、
365日の本。一部レシピ有り。

世界と日本の料理と食文化がぎっしりと。
4月1日の「ドルマ」で祝うアッシリア人の祝祭から、
3月31日のアフガニスタン原産のカブ料理まで、
国民食やご当地料理から地域の郷土料理、祭や記念日、
著名人と料理、無形文化遺産、雑学などが溢れています。
古来から伝わる料理が各地にあること。
サルバドール・ダリの料理本。
ポテトサラダの起源はロシアのオリヴィエのサラダ。
シンプルなのに美味しそうなスリランカの
エサラ・ペラヘラ祭の屋台料理ホッパー。
中世の料理が食べられるポルトガルの、
サンタ・マリア・ダ・フェイラのお祭り。
古代ローマからの牡蛎の養殖と、宮城県との関係。
『レ・ミゼラブル』でジャン・バルジャンが盗んだパンとは?
大分県中津江村(現日田市)の、カメルーン選手たちを
もてなしたカメルーン弁当は、現在も続く交流の原点。
料理自体の説明は簡素ですが、その地に根付く食文化を
知るのが楽しかったです。

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2024年11月11日

Posted by ブクログ

郷土料理研究家による、世界の料理を365日分、その日にまつわるエピソードなども交えて紹介する本。

サブタイトルにある「見て、読んで楽しむ」通り、各国・地域に根ざしている料理やお菓子、デザートが色鮮やかに紹介されており目で見て楽しめる。いくつかレシピが載っているものも。

4月1日スタートで3月31日まで、その料理と日にちに関連がある人物や地域などの歴史の蘊蓄も楽しめる。範囲はとにかく世界中で、連続して同じ地域を扱うわけでもなく、自由な編集方針だ。

中には「口に合わない」ものもあるだろうけど、それも含めて食べてみたくなる色鮮やかさで見飽きない。「世界の料理辞典簡易版」といったところか。旅に出たらその土地でしか食べられないものに出会いたいものだ。

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2025年03月30日

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