あらすじ
生ける昭和遺産! 見れば絶対行きたくなる、全国に現存する超貴重な“純喫茶”30軒の記録
本書は店内のインテリア、全体の佇まいなどが美しく、昭和期までに創業された街を代表する純喫茶の写真集です。内観と外観・窓や柱・照明・家具など、喫茶店の見どころをふんだんなビジュアルで紹介します。北は北海道、南は九州と日本全国に残る、見れば絶対行きたくなる純喫茶を30軒掲載しています。
著者:品川亮
著者プロフィール:月刊誌『STUDIO VOICE』元編集長。現在フリーランスとして執筆・翻訳・編集を手がける。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
写真を眺めているだけでも様々な想像をめぐらせてしまうのに、添えられた文章によってより細かな情景の想像を掻き立てられました。
年季の入った椅子のクッションや少し煤けた壁のメニューの質感、ガラス越しの日だまり、店内を漂うコーヒーの香り…訪れたことのあるお店は記憶が鮮明に炙り出され、未訪のお店も私の脳内でイメージが立体的に浮かび上がってきました。
お店の背景、建物や調度品について等々…丁寧だけど冗長でない塩梅で著されているのが写真とのバランスが抜群で、非常に読みやすかったです。
読み終えたらすぐにでも純喫茶でのんびりした時間を過ごしたくなる、そんな素敵な一冊です。
Posted by ブクログ
写真集と謳っているだけあり、すべての店をフルカラーで見られる。こじんまりと古びた雰囲気で気づかず通り過ぎそうな外観。扉を開ければ、奥には細部まで店主のこだわりを感じる美しい空間が広がっており、外観と内観のギャップに驚かされる店が多かった。実際に足を運ぶなら、私はダークブラウンを基調とする落ち着いた雰囲気の店を好むが、写真として見る分にはどれも素敵。ひと口に純喫茶といっても雰囲気が様々で楽しい。