あらすじ
高齢化する母親、娘としての団塊女性。老いることで娘を引き寄せる母に娘はどう備えればいいのか。母娘問題の第一人者による力作。文庫化に伴い、新章「高齢化する母と娘たち」を加筆し、水上文氏による解説を新たに追加した。
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Posted by ブクログ
団塊世代を中心に、祖母・母・娘へと受け継がれるいわゆる「母から娘への呪い」について、著者のカウンセリング経験を通じて分析した1冊。
ここ100年くらいで、女性の生き方が大きく様変わりし、社会全体としてはまだ集団心理が追いついていないのかな、という印象。
江戸時代くらいから、男性の生き方(基本的に仕事をする)はほぼ変わっていないが、女性は大きく変わった。
特に庶民にとっては、家のことも仕事もしていた戦前までを経て、専業主婦が大半の世代、そしてワーキングマザーの世界へ。
祖母の時代(団塊世代の母の世代)にはまだ家電の発達が進歩しておらず、同じ専業主婦でも家事にかける時間は5〜10倍くらい必要だったと思われる。
団塊の世代が結婚・出産する頃には、それが大幅に短縮され、余ったエネルギーを子供に向けるようになり(24時間戦っている夫たちにそのエネルギーを受け止めるキャパはなく)、今は共働きが当たり前の時代になって、娘(と言ってもすでに子持ち)世代は親よりも忙しい日々を過ごしている。
それぞれの描く「主婦」のイメージが違いすぎるので、そら話はかみ合わない。
男性の生き方は、現役世代とその親ではかなり変わったが、親と祖父の世代ではそんなに違いはない。
そして現役世代とその子でも、今の状況が更に進化しこそすれ、基本的には変わらないだろう。
これは、昭和という時代に女性の生き方が大きく変わった結果、「呪い」という形でしわ寄せが来ているのかなと感じた。
Posted by ブクログ
ところどころ難しかったが、子育て中の自分は娘にとって、どのような存在だろうと考えさせられた。
私がこの本を手に取った理由は自分と母の問題ではなく、自分と娘の関係に何か得られるものがあるかもしれないと思ったから。
本書に出てきてハッとしたのは母から見て順風満帆に見えていた娘が本当は辛かったが親には言えず、大人になって初めて本音を言った体験談。そして、やはり母娘の問題には夫(父親)の存在が大きく関わっているということ。
娘がこの先、私(母)に対して思ってもいなかったような想いをぶつけてくることがあるかもしれないし、黙って離れて行くような事もはないとは言えない。そんな時他責にしたり娘の問題だと切り捨てずにいられるだろうか。話を聞き謝ることができるだろうか。
Posted by ブクログ
連載をまとめたものって読みづらいなぁといつも思います。
本書で取り上げられている世代の祖母にも母にも娘にも孫にも微妙にマッチしない世代ではありますが、やっぱ団塊世代って特殊な環境に生きた人たちだったよなと思う。
核家族化が進む中で、家庭に無関心な夫に絶望し、娘に依存するパターンは2024年の現在だからこそわかりみだけど、この本が書かれた15年前は確かに表面化されてなかった気がする。
今はコミックもエッセイも学術書もいっぱいあって、著者をはじめとする、団塊、団塊ジュニアの先立が私たちに残してくれたものに感謝するしかない。
あと、女にとって1番大事なのは男を見る目だってことはわかりました。