【感想・ネタバレ】賢人たちのインテリジェンスのレビュー

あらすじ

強く、しなやかな知性で、激動の時代を迎え撃て! 時代の本質を見抜くために、「常識に囚われない知性」が最良の武器になる― 「知の巨人」佐藤優が、未来を切り拓く「自由な知」を持つ賢人たちと語り合う。 変わりゆくこれからの生き方を探る12の対話集。

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Posted by ブクログ

色んな人たちとの対談を収録しているわけだが、さすがに12人ともなると一人一人が薄くなってしまっている。

今回は私が名を知っている人は誰も居なかったため、誰か自分のテーマと合致する興味深い人はいるだろうか、という視点で読み進めた。哲学者、社会学者が多いが、やはり私の本業とも関わってくるテクノロジー方面ということで、新井紀子氏との対談がこの中では最も興味深く読めた。

本書全体で、私の場合は大きな驚きや発見、感動はなかったが、新井氏のいう「ゴリラ力」は参考になり、且つ視点も面白かった。

佐藤氏が新井氏に即座に返している通り、余裕のある対応をできるのは経済的にも余裕のある人だったりする。
期待値を下げれば、現代日本は十分すぎるほど裕福で安全で恵まれた環境だ。

資本主義に包摂されて心を失くしてしまっている人が多いからこそ、社会の仕組みと心の仕組みを理解して自分の苦しみや悩みがどこから生じているかを見定め、心の余裕を取り戻してもらいたいところである。

そして恵まれた現代日本社会の中でも、様々な要因で取りこぼされてしまっている人も当然多くいる。そのような人々をどのように掬い上げるかという方策も、経済的サポートや行政サポートだけでなく、心理的、時間的、互恵的サポートまで含めて実現していく必要が、ゴリラ力の実装のためにあると思う。
私のアクションとしては、知識を伝えることによる啓蒙であったり、ITによる時間創出であったり、便利屋業として生活上の問題解決と対話という切り口から関わっていくことになるはずだ。

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2025年01月09日

Posted by ブクログ

元外交官の佐藤優氏が12人の専門家と対談した記録。12名の専門家たちは、哲学、AI、教育、都市、心理学といった各分野の先端で活躍しており、若い人も多い。現代社会の問題を鋭く指摘しつつ、笑顔を交えながら気軽に対談している雰囲気で、読んでいて臨場感かある。各対談も短めなので難しい内容ではなく、深刻な議論でもないので、リラックスして読みやすい。短いながら読者に興味を持たせ、各トピックへの問いを投げかけている。単に本書を読んで終わるのではなく、興味を持った対談内容の関連図書に誘導して、知性を鍛えることが目的なのだろう。私は早速、AI教育に関する本を注文してみた。積読にならないよう、お正月あたりに読んでみたい。
「しなやかな知性」という素敵な言葉が出てきたが、このようなキッカケから鍛えていくものだと思う。

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2024年12月11日

Posted by ブクログ

これも「天才たちのインテリジェンス」と同じく寄せ集め&中途半端感が強い。面白いところも数箇所あったがまあそれだけ。

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2024年11月06日

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