あらすじ
人生100年時代とさかんに言われる現在、老いを否認し「元気」を鼓舞する本や、「老いても大丈夫」と安心させる言葉が多く世に出ている。しかし80歳以上の長寿期高齢者の生活は、実際には困難に満ちており、実はひとり暮らしより夫婦二人暮らしの問題の方が深刻である。家族社会学者である著者は、高齢者への聞き取りを続けながら、現在の在宅長寿期高齢者に起こっている様々な困難をすくい取り、それを回避する方法を伝える。
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Posted by ブクログ
この内容を!!
2020年コロナで移動ができなくなり、帰省ができなくなって、「ぼちぼちやってるから大丈夫よ」という親の電話だけを信じるしかなかった時に読みたかった。
我が家が陥った介護破綻
介護者である母のうつ、認知症発症
被介護者である父の認知症の進行
適切な施設を選び、サービスを受ける「受援力」の不足…その全てについて言及されている。
介護前の家族が読むと、親の電話の危うさに気づくことができるし、
被介護前の高齢者予備軍が読むと、自分たちが今後陥りそうなワナに気づくことができる。
既に親は施設入所し、サービスに繋げるために四苦八苦することはもうないが、この視点、この考え方を持ちづけることで、自分が被介護者になるときの備えになると思うので、手元に残しておきたい1冊になった。
Posted by ブクログ
自分の親のこととしても読めるが、自分自身のこととしても読める。
自分がそのような状態になる頃には人口が減っており、もっと大変かもしれない。
どんな時代になっているだろうか。
それはそうと、この本を参考に悪いケースにならないよう夫婦の関係を構築して行こうと思った。
Posted by ブクログ
昨年母を見送り、自分の周りに介護を必要とする人がなくなった今、これからの問題は自分のことである。
ピンピンコロリは理想だけど、そんな都合よく行くわけはないと思いつつ、なんか老後のことはまだ自分事ではないのが現状。
どう生きるかがどう死ぬかに通じるんだよね。