【感想・ネタバレ】発達障害の子どもに伝わることばのレビュー

あらすじ

「ちょっと待ってね」は待ってくれないのに、電子レンジのチンは待てるのはどうして?
「ダメでしょ!」「もうやめて」と言っても、困った行動を繰り返すのはどうして?

ことばとコミュニケーションの発達と、発達障害の特性を持つ子どもたちに伝わる声かけ・コミュニケーション。
療育や医療の現場出身の研究者が深掘りし、ちまたに出まわる誤解と偏見を解消します。

発達障害のわが子を持つ保護者の方々はもちろん、子どものコミュニケーションに悩むすべての人に贈る、気鋭の専門家、初の新書。
4人の専門家が寄稿したコラムを併録。

本書では、まず第1章と第2章で発達障害と言語発達の前提知識を学び、続く第3章と第4章でASD、ADHDそれぞれにおけるコミュニケーションの問題と方策を探ります。そして第5章では発達障害の特性を持つ子どものみならず、広く子どもとのコミュニケーションにおいて大人ができる工夫を考えていきます。

発達障害にまつわる知識は日々更新され、また誤解や偏見がついてまわります。
執筆時点において科学的に最も正しいと思われる解説を心がけました。

※カバー画像が異なる場合があります。

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Posted by ブクログ

当事者と療育者(子の)、両方の立場で読んだ。とても的確で、気付きも多かった。信頼できる支援者。


“円滑なコミュニケーションや安心した日常生活を送るためには、ただ「わかる」だけでなく、いかに(本人にとって)負担が少なく理解できるかが大事なんです。「できる・できない」の間には「頑張らないとできない」「めちゃくちゃ頑張ってようやくできる」といったさまざまな段階があるんです。”(p.114)


“「相手の気持ちがわからない」ではなくて「相手の『気持ち』 について実際と異なった結論を導き出してしまうことがある(典型発達児に比べて多い)」がより正確かと思います。
ASDの方に対して「相手の気持ちをわかろうとしない」というのは極めて失礼な偏見です。「わかろうとしない」のは本質を知らない人の側です。”(p.141)


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2025年05月18日

Posted by ブクログ

発達障害に関する神話のようなものを的確に解体してくれる本だなあと感じました。

なぜ伝わらないのか。
どうすれば伝わるのか。

それはやはり発達特性をよく学ぶこと。
そのうえで、本人に何がわかるのか、観察し、試し、結果をみての試行錯誤が必要なんだなということがよくわかりました。

支援者さんにはぜひ読んでもらいたい1冊だなあと思いました。

これ読むだけでも、

本人が楽になり、結果自分も楽になるに繋がる※これは本書とは関係ないおめめどうの社長、奥平さんのことば。

と感じました。

ぜひ保護者や、支援者さんをはじめ、多くの方に読んでほしいと思いました。

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2025年03月02日

Posted by ブクログ

認知資源という視点で視覚支援等を考えるのが学びになった。
支援者側がやりやすいからではなく、子どもが楽しんで伝えられるスキルを身につける必要性。
目的と手段が逆転しないように気をつけていきたい。

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2024年12月04日

Posted by ブクログ

読みやすい
サラッと入ってきます。

三角食べって、味覚過敏な人にとってはめっちゃ厳しいことなんだな。
一瞬にして前の味の上に新しい味。

椅子の上には立ちません ✖️
椅子には座ります ○

具体的に分かるように望ましい行動を示す。
お外は暑いので帽子を被りましょう ✖️
靴を履く前に帽子を被ります。実際被って見せる

障害とは治すべきものでなく、
いかに生活の幅を広げていくか、と思う。

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2025年05月05日

Posted by ブクログ

私が求めていた内容とは違った。
それでも、第五章は良かった。
特性のある子はもちろん、そうでない子の子育ての参考になるのではないかと思う。

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2024年10月15日

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