【感想・ネタバレ】争いばかりの人間たちへのレビュー

あらすじ

なぜこの世界は、暴力にみちているのか。
コロナ禍、気候変動、ウクライナ戦争、ガザ紛争など、人間社会はますます危機に瀕しているが、なぜ、人間はこんな世界にしてしまったのだろうか。
AIをはじめとした科学技術の進歩、環境破壊、LGBTQなど性や生き方の多様性が認められ、めまぐるしく価値観が変化する現代を私たちはどう生きればよいのか。
40年以上にわたり、ゴリラと向き合い、研究してきた霊長類学者が、「ゴリラの目」で現代社会を見つめ直す。

「そもそも戦争のような集団間の暴力が激化したのは人類の700万年にわたる進化史の中でたったこの1万年の出来事なのである。それまで、人類が武器を持って戦い合った証拠はない。暴力や戦いは人間の本性ではなく、人間のもつ特殊な能力を誤って使い始めた結果なのである」(「はじめに」より)

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Posted by ブクログ

ゴリラの研究をここまで愛を持ってされている話には興味深いものばかり。
人間が二足歩行を始めたことにより子育て方法が他の種と異なり、分裂した家族、今や核家族が当たり前となったのが分断の理由なのだということ。
コロナ禍の話も含めており、我々の暮らす現代の環境で怒りや闘争、争いが起きるのは繋がりが絶たれていることやスマホなど情報社会や産業が発達してきたからなのではないかということを改めて考えさせられる。
ゴリラを通して自然の生き方を目の当たりにしてきた筆者が感じる人間へのメッセージを感じる。
ゴリラの説明や生態については途中読むのが大変になってしまったのでサラリと読みたいところ。

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2025年09月02日

Posted by ブクログ

熱帯雨林を追われる形で草原に出た人類。
そこで肉食動物から逃げる・群れで助け合うことで共感力・認知力を身につけてきた。
その時点ではまだ同類での傷つけ合いは無く、コミュニティで守り合う生活だった。それが変わったのは定住・農耕が始まってからで、守るべきものが自分たちの縄張り・土地に変わっていった。
れから同類での傷つけ合いになった。

と言うところまでは納得感あり。
でもその対処方法は?シェアとコモンズを増やすと言ったってどうしたら良いのよ、というのが正直な感想。

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2025年05月05日

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