あらすじ
『この弱くてかわいそうなおとなを、俺が守ってやらなきゃと思った。』
父を亡くし、東京を離れ、何もない田舎に引っ越してきた郁郎。
祖母と従兄弟の恋文と暮らすことになるが、年上の恋文は意地悪でいけすかない奴だ。
恋文を苦手に思う郁郎だったが、ある日彼が自分を嫌う本当の理由を知ってしまう。
それは、郁郎が「殺したいくらい憎いけど、世界で1番愛していた男の息子」だからだった――。
切なくてもどかしい、愛しい“愛の物語”。
在庫切れ続出につき入手困難だったあの名作が「新装版」として登場!
新規描き下ろし漫画+本編では語られなかった、
郁郎の父・草太と幼少期の恋文の日常を描いた
同人誌版エピソードも収録。
本作の世界観を余すことなく網羅した、永久保存版の一冊。
■収録内容
・口絵イラスト3P…旧版『愛というなまえ【単行本版】』表紙1P+未収録イラスト1P+2018年頒布同人誌表紙イラスト1P
・「愛というなまえ」第1話~第5話…旧版『愛というなまえ【単行本版】』収録作品
・「こいちゃんと叔父」…2018年頒布同人誌掲載
・「描き下ろし1」…新装版描きおろし漫画
・「描き下ろし2」…新装版描きおろし漫画
・「あとがき」…新装版描きおろし
・電子版特典…描きおろしイラスト1P
【旧版 BFseries『愛というなまえ【単行本版】』と本編は同じ内容です。重複購入にご注意ください。】
感情タグBEST3
匿名
大好き
田中森よこた先生の作品はどれも可愛らしい画風に不釣り合いな不安定で不穏な要素をストーリーに漂わせてるところが最高に良いんですよね。読んでる時に感じる不思議な感覚は唯一無二だと思います。
最初の方と最後の方の「いっとう」のシーン、良かったです。
匿名
主人公である郁郎の父であり、もう1人の主人公である恋文の叔父である草太の死について語られるところから始まるこの作品。暗いのや重いのが苦手なので冒頭から「あ、やばいかも…」と一抹の不安が…
でも、確かに涙が出てしまう場面も多々あったけど悲しいだけではなく、温かい涙溢れる優しい作品でした。
とはいえ、やっぱり人の死が関わる話は辛い。郁郎の父はどうしようもないクズだったようだけど、まだ生きてた頃の描きおろしの話、姉に捨てられた甥の恋文を可愛がってる姿なんか見ちゃうと堪らないな〜。
てか、甥っ子を可愛がる姿とクズな部分が、どうしても結びつかなかったです。