あらすじ
破天荒な若き才能×良家時期当主の天才。現代陰陽師たちによる、遅咲き青春BL!
表向きは書道教室を営みつつ、実際の生業は安倍晴明を祖とし代々続く陰陽師である門蔵家。
その直系の子孫として、品行方正で生真面目に生きる龍明は、晴明以来の希代の天才と言われる実力者だった。
そんな龍明の前に、銀鼠色のツーブロックヘアに、空色の瞳、筋肉質で日本人らしからぬ容貌の青年が現れる。
安倍家傍系の家系で、自らも霊力を持ちながら、今まで陰陽師とは縁遠い世界で生きてきた千晴という青年は、門蔵家当主によって、これから陰陽師として育てるために、龍明の兄弟弟子となるべく呼ばれたのだという。
予想外にも天才肌であっという間に陰陽師としての力を身につける千晴に対し、幼い頃から鍛錬し続けてきた努力型の天才・龍明は、複雑な感情を抱えるようになるが……?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
陰陽師としてプライドを持ち生きている龍明。
感情を表に出すことの無い徹底さ。
でも自由に明るい態度の千晴が現れ、予想を裏切るそれ以上の力を見せつけられはじめは嫉妬し苛立ち態度も良くなかったけれど千晴のあっけらかんとした裏のない性格と龍明では叶わない力を認めてからの龍明はとても好ましかった。
次期当主どころではなく敬い従うべき安倍晴明が現て千晴の身体を、となって自分が身を差し出すと申し出その後残りの日々を分かれの切なさの中で穏やかに過ごす龍明が辛かった。
いよいよ別れの時になりそこで意外な展開があって。
とりあえず落ち着く事が出来て良かった。
「心なんてままならない」と龍明が言葉にして千晴に語るシーンがとても好きです。
龍明が千晴により色々と変わり、この後千晴と共に生きるその先が出来たら読みたかったかなと思いました。