あらすじ
幽霊が出ると噂され「バー・ゴースト」と呼ばれる、とある新宿のバー。
ある日、一人の老人が来店し、噂の原因となった足音の謎を解き明かすが……直後に脳梗塞で倒れ、そのまま彼が本物の、バーの地縛霊になってしまった!?
霊体が見える常連客の「ぼく」が観察していると、老人の霊はバーで起きる事件の謎を、泥酔した客に憑依して次々と解決していく。
突如バーに現れた異色の名探偵は、無事に成仏できるのか。
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Posted by ブクログ
新宿にあるバーを舞台に地縛霊になった老人が謎解きをする連作短編集!バーの常連客のキャラが立っていて面白く主人公の状態が最初から「おやっ?」という感じで楽しく読み進めました…伏線も回収されていて最後もスッキリした気分で読み終えました!
Posted by ブクログ
ふと隅の席の老人の幽霊に目をやると、
相変わらずニヤニヤ笑っていたーーーーー。
以前から読んでいた『紙鑑定士シリーズ』の著者、歌田年氏の新作。
紙鑑定士シリーズでは、紙に関する蘊蓄を散りばめたミステリーだったので、本作はどんなテイストかと楽しみにしてました。
やはり、歌田年氏は基本的には蘊蓄スタイルなミステリーがお好きなのか、往年の名作のオマージュを沢山盛り込んで、且つ出版業界ネタや校閲に纏わる誤植ネタなども織り交ぜた連作短編集となっていました。
好みは分かれる作家さんかなーと思いますが、ボクは歌田年氏の蘊蓄スタイル結構好きなんですよね。
知らない世界を教えてくれる、好奇心もくすぐってくれる作家さんだなーと思っているので。
本作が出たばかりなので、次回作はまだ未定でしょうけど、楽しみにしてようっと。
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幽霊が出ると噂され「バー・ゴースト」と呼ばれる、とある新宿のバー。
ある日、一人の老人が来店し、噂の原因となった足音の謎を解き明かすが……
直後に脳梗塞で倒れ、そのまま彼が本物の、バーの地縛霊になってしまった!?
霊体が見える常連客の「ぼく」が観察していると、老人の霊はバーで起きる事件の謎を、泥酔した客に憑依して次々と解決していく。
突如バーに現れた異色の名探偵は、無事に成仏できるのか。
Posted by ブクログ
各界隈のクリエイター等が集うBARで身近な謎解きを行う短編連作。
謎を解くのがこの店で倒れて亡くなった老人、というのが変わってる。
語り部の謎にも最後まで翻弄されて、面白かったです。
作家や劇画家、映画評論家、大使館務め、進学塾講師、銀座OL、大学生バーテンダー卵など、常連客のオタク的蘊蓄も盛り沢山で楽しめました。
時事ネタも多いし、実在の地名や店舗、人物も沢山出てきて、そこも面白い。
語り部の謎は当たらずとも遠からず、ではあったけど、二転三転引っ掛けられた。
Posted by ブクログ
BARコーストに集まる常連客達が、いろいろな謎にあーでもないこーでもないと益体の推理を披露しあい、最後を幽霊になったおじいさんが解決に導く(おじいさんは酔いつぶれた人などに一時的に憑依する)という展開の連作短編集。
幽霊話ではあるものの怖さはありません。会話は蘊蓄やオタクなネタも多く楽しいです。仕掛けやパロディも多く、ミステリーや映画好きならより楽しめる作品だと思います。
Posted by ブクログ
紙鑑定士シリーズの著者だったので読んでみました。
探偵役の老人が1話目で倒れてしまいそのまま帰らぬ人に。地縛霊となり、BARコーストに居座って、次々運ばれてくる謎に対し泥酔者に憑依して解き明かすという、新しい探偵さんでした。
蘊蓄が多く時々眠たくなりましたが、後半に向けて伏線が回収されたり、叙述トリックがみられたりと楽しませてくれました。