あらすじ
大切な人を亡くしたあなたへーー
悲しいだけ、悲しんでいい。
そして、再び歩き出すための28のヒント。
★フジテレビ「ノンストップ!」で紹介(2025年5月23日放送「サミット」コーナー)、話題のグリーフケアの本
★朝日新聞 文化面で紹介されました!(2024年11月4日)
★婦人公論.jpで紹介されました!(2024年11月22日)
老いた親や長年連れ添ったパートナー、
長い付き合いのきょうだい・友人との死別は、
世間では「ありふれた死」といわれるものかもしれません。
でも、大切な人の死は、やはりつらく、悲しいものです。
そんな別れの痛みや苦しみを癒すのが「グリーフケア」。
グリーフとは、日本語で「悲嘆」という意味です。
大切な人を亡くした喪失感や悲しみと自分なりに向き合い、
やがて再び歩き出すためのヒントをつづった一冊です。
著者は、関西学院大学「悲嘆と死別の研究センター」の坂口幸弘氏と赤田ちづる氏。
大学での研究や教育のかたわら、病院や葬儀社などと連携してグリーフケアの実践活動も行っています。
本書では、734の死別された人たちの体験談を集め、
ていねいに向き合い分類し、体系的にして、
悲しみ(グリーフ)に対処するための28のヒントとしてまとめています。
もちろん、28のヒントのすべてが、役に立つわけではないかもしれません。
悲しみとの向き合い方に正解があるわけではないからです。
ただ、この本で示した28のヒントには、
多くの先人たちの体験から紡がれた知恵がつまっています。
28のヒントの中から、今の自分にとって
心に響きそうなものだけを参考にしてみてください。
〜〜「はじめに」より〜〜
大切な人を失い、眠れずに夜を過ごすこともあるでしょう。
泣きながらやっと眠れたと思ったら、
真夜中にぽっかり目を覚ましてしまうこともあると思います。
ふと夜にひとりになると、つきることない悲しみと後悔があふれくる。
「会えないのはわかっている、でも会いたい」とどうしようもなく思ってしまう。
この本は、もう会えない人を思う夜に、
なんらかの救いや癒し、生きる力になってほしい、と願いながら書いたものです。
「ひとりで頑張らなくても大丈夫、今は自分に一番優しく......」
という思いを込めて言葉を紡ぎました。
大切な人を亡くしてこの本を手にとってくださった皆さまにとって、
本書が、悲しみに向き合いながら、
今を生きていくための手がかりの一つになることを願っています。
【目次】
1章 悲しみのうずのなかで
2章 こころをみつめる
3章 まわりをみわたす
4章 明日をむかえる
5章 会えない人とともに
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
死別の経験は一般的に個別性が高く、悲しみに対する向き合い方にも正解はない。今を生きる私にできることは、今自分の周りにいることが当たり前と思っている人との時間を大切にすること。
Posted by ブクログ
やさしい本だなぁ
言葉をひとつひとつ丁寧に選んでつむいでいる
書く人のこころが伝わってくる。
親がなくなることはありきたりなことかもしれないが
一人一人にとっては特別なこと。
不用意な言葉は相手を傷つける。
大往生だった、というのは他人から言われるのは
いやだな、とおもう。自分も不用意な言葉を
言ってたのかもしれない。
亡き人を想う時、そばにいるんだろうなと思う。
知っている人と亡き人を想い語る、それだけで
気持ちも穏やかになるなぁ。
「亡き人をにいつかまた会える日がくるならば
あなたが今を笑顔で生きていることが
一番の贈り物になるはず」
そうだよねぇ、きっとそれを一番のぞんでると思う。
しっかり悲しんで、ゆっくり元気になる
無理せず自分のペースで。
Posted by ブクログ
死別は、ある程度年齢を重ねてから経験する人が比較的多いのではないかと思う。28歳で経験した私の余生がまだ長いのなら、経験を経たからこそ人の為にできることも多いはず。そう思えました。命ある限り生きなきゃなと。
Posted by ブクログ
関係性や状況が多様であり、個別性が高いからこそ他人の経験を知ることで希望となる
ごほうびの時間をもつことで、自分が精一杯頑張っていることにも気づける
Posted by ブクログ
大切な人を失って悲嘆にくれる人にそっと寄り添ってくれる本。
グリーフケアの専門家に相談するのが一番いいのかもしれないけど、そこに辿り着くのはちょっとハードルが高い。身近な知り合いにはかえって話しづらい。そんな人が自分自身で心を落ち着けたい時に助けになると思う。
大切な人を失うことは、嫌だけど誰もが通る道。悲しみの只中にいる時は、自分だけが取り残されたような気持ちになるけれど、あなたは決して一人じゃないよと優しく励ましてくれる。
押し付けがましくない語り口調も心地よかった。
Posted by ブクログ
タイトルが気になり読んだ本。それぞれの章に様々な方の体験談があり、かなりスムーズに読むことが出来た。特に自分が共感したり、納得したり、腑に落ちたフレーズが「怒りもあなたの大事な感情」「ただ書くだけでもいい」「自分から"助けて""手伝って"と言ってみる」「自分の人生に目を向けて」「命をつなぐ」 死別を人に相談しづらい人に読んで欲しい1冊。そしてこの本を著者した方々の優しい言葉の配慮や思いもすごく魅力的。
Posted by ブクログ
あっという間に読み終わりました
読みながら泣きそうにも。
死別を経験して
自分の感情と向き合い
自分がどんな状態であるのかを見直すためにも
そして今後どうやって生きていけばいいのか
なにかヒントを、と思って読みました
はじめに、でも書いてあるけれども
ヒントは28個あって
それが読者にすべて当てはまるわけではないし
何なら1つもヒントにならないかもしれないけれども
読者にとって少しでも何かの助けにでもなればよいと書いてあったので気兼ねなく読みすすめることができました
若くしての配偶者との死別は少なくて
両親や熟年夫婦の配偶者の死別が実例としては多かったです
読んで分かったのは、やはり死別の悲しみはみんな違うということ。だから乗り越え方ももちろん違う。
乗り越え方は書かれてないけれども、乗り越えるため過程に必要な何かがこの本を読んで見つかるかもしれないですね。
死別を経験した方は一度読んでみてもいいと思います。
Posted by ブクログ
背中を後押ししてくれる本に出会えたかとおもいます。
いつかは誰しも経験する大切な人の死。
私はその日が突然来てしまったら気持ちが詰まっちゃいそうなので、事前知識として読んでみました。
頑張ろうと思わなくていい日々の過ごし方のヒントが28種、書いてありました。
日常生活でグリーフケアの方とお話する機会がないから新しい考え方も教えてもらえた気がします。
実際に起きたらやっぱり気持ちが張り裂けちゃいそうだけど、無理はせずこの本の通りに過ごせたらいいなと思えました。