【感想・ネタバレ】「腸と脳」の科学 脳と体を整える、腸の知られざるはたらきのレビュー

あらすじ

記憶力の低下、不眠、うつ、発達障害、肥満、高血圧、糖尿病、感染症の重症化……
すべての不調は腸から始まる!


腸と脳が情報のやり取りをしていて、
お互いの機能を調整している「脳腸相関」と呼ばれるメカニズムが、いま注目を集めています。
〈乳酸菌飲料を飲んで睡眠の質が上がる〉
〈ヨーグルトを食べて認知機能改善〉
……という謳い文句の商品もよく見かけるようになりました。
腸内環境の乱れは、腸疾患だけでなく、
不眠、うつ、発達障害、認知症、糖尿病、肥満、高血圧、免疫疾患や感染症の重症化……と、
全身のあらゆる不調に関わることがわかってきているのです。
腸が、どのように脳や全身に作用するのか。
最新研究で分子および細胞レベルで見えてきた驚きのしくみを解説します。


■おもな内容
・記憶力に関わる脳部位と腸内細菌の関係
・腸内環境が変化したら肥満になった
・「ある種の乳酸菌」が自閉症の症状を改善させる可能性
・「長生きできるかどうか」に関わる腸内代謝物
・ビフィズス菌で脳の萎縮が抑えられ、認知機能アップ?
・腸内環境が変わると不安行動が増える
・「腸の状態」が感染症の重症化を左右するわけ
・睡眠障害が肥満や大腸がんを引き起こすからくり
・うつ病患者の腸で減少している2つの細菌種
・腸内環境を悪化させる「意外な食べ物」 ……ほか
【なぜ腸が全身の不調を左右するのか?「脳腸相関」の最新研究で見えてきた!】

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

腸は脳と、脳は腸と密接に繋がっていたことをわかりやすく解説した本。とは言え専門用語も多いので頑張って読んだ。
病気は腸から、と言ってしまっても過言じゃない。今まで以上に意識して、食べることに丁寧に向き合わないとな、と思える書だった。
そして研究がもっと進んで、難病と言われる病気に対する特効薬が開発されることを願ってやまない。

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2025年06月16日

Posted by ブクログ

腸って面白いなぁと思いました。
第二の脳とも言われているので、スナック菓子ばかり食べている場合ではないと反省しました。

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2024年10月06日

Posted by ブクログ

まだ、実験結果が少なく予測の範囲ですが、興味深い内容でした。あらためて、人の体の不思議と凄さを確認できました。腸内バランスを整えます(笑

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2025年05月06日

Posted by ブクログ

脳腸相関に興味があって、手に取った一冊。
流石、安定のブルーバックスさん。
腸が「第二の脳」という表現がとても腑に落ちた。
これからも定期的に学んでいきたい分野。

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2024年12月31日

Posted by ブクログ

<感想>
・マイクロバイオータの重要性は認識していたが、すべての臓器と腸のつながりなど最新の研究の成果はすごい。
・改めて食物繊維を摂ることの大事さを認識。

【目次】
第1部 脳腸相関とは何か
第1章 「腸と脳」のつながり
第2章 蝶と脳をつなぐマイクロバイオータの登場
第2部 ここまでわかった!「脳を支配する腸」の最新研究
第3章 腸と睡眠の関係
第4章 腸と記憶力の関係
第5章 腸と神経疾患の関係
第6章 腸と発達障害・精神疾患の関係
第7章 腸と食欲・肥満の関係
第3部 腸のブラックボックスを解き明かす
第8章 腸の中では何が起きているのか?
第9章 腸からさまざまな臓器へ
第10章 脳や体をうまく使うには腸を整えよ

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2024年11月05日

Posted by ブクログ

腸と脳が情報をやり取りして、お互いの機能を調節している仕組み「脳腸相関」についての本。

腸と睡眠の関係、腸と記憶力の関係など腸と関係あるの?と思えるものにも腸が深く関わっている。

「腸管には約4億~6億個のニューロンが張り巡らされていて、独自の神経ネットワークがある」という。腸は「第2の脳」と呼ばれることから、なんとなく腸は消化機能だけではない機能があるとは思っていたが、神経細胞があるなど腸はまるで腸と脳は同じような機能があるなんで本当に驚く。こうした緻密な機能が、進化の過程で偶然にできたなんて、信じられるのだろうか。そんなことをつらつら考えると今日も眠れない。

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2024年10月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ビフィズス菌の摂取で認知機能が改善した。
血中のスペルミジンを高濃度に維持できた人が長生きができる。
食欲を調節するホルモン=レプチン。
食物繊維は難消化性多糖類と呼ぶ。腸内細菌で短鎖脂肪酸に分解されて、食欲を調節している。
人工甘味料を摂取すると、腸内細菌が変化する>
カロリーゼロの甘味料で耐糖能が変化する=血糖値が高くなりやすくなる。

「汝の食事を薬とし、汝の薬は食事とせよ」ヒポクラテス
すべての病気は腸から始まる。病気は食事療法と運動によって治療できる。

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2025年10月12日

Posted by ブクログ

ストレスを感じてお腹が痛くなったり、長時間食べずにいると、お腹がすいたり。脳と腸が互いに関係し合っていることは、何となく分かる。しかし、腸内バイオータ、つまり腸内に棲む全ての微生物の種類やバランスによって性格などにまで影響すると聞いて驚いた。また、肝臓や腎臓、肺の病気にも関連しているとは。しかも、その理由が丁寧に科学的に解説されている。やはり、腸内環境をいかに整えるかがとても重要なんですね。コンビニ弁当や、インスタント食品、薬なんかは、確実に腸内環境を悪化させる。サプリなんかはまやかし。バランスよく野菜中心の食事を心掛けないといけないことを痛感しました。

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2025年04月06日

Posted by ブクログ

腸の働きについてもう少し詳しくなりたくて、
手に取った本。

安定のブルーバックスというか、
現時点(この本の出版時点)の最新の科学で
分かっていることをできるだけ平易に書いてくれています。
が、素人にはやはり簡単ではない。。
とにかく結論だけ知りたい自分のような
せっかちタイプには、各章の最後にまとまっている
まとめだけ読んでもよいのかも。

人体の理解で中々難しいのは、
動物(例えばマウス)で分かったことも、
必ずしも人体でも言えるとは限らないということ。
さらに腸の中の様子は、
人種によっても異なるみたいで、中々複雑です。
さらにこの食べ物を食べておけばOKという訳でもなく、
多すぎることもマイナスに働く可能性があるとか。
結局、腸内環境を良くしようと思ったら、
バランスの良い食事をとる、
これに限るということだけは分かりました。
魔法のような裏技を求めている人にとっては、
拍子抜けするような結論ですが、
人生まぁそんなものかな。。

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2025年02月10日

Posted by ブクログ

専門的な用語が飛び交っていて、特に後半の腸脳相関のあたりは一読しただけでは全く理解できなかった。読み手側の知識不足なので、本著に問題があるわけではない。

腸が重要な器官であること、うつ病にはプロバイオティクスの摂取が確かに有用であることなどはなんとなく理解できた。納豆は食べていたけど、ヨーグルトなどはあまり食べていなかったので、意識して食べるようにしたい。


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2025年02月01日

Posted by ブクログ

腸内環境のはたらきが、まだよく分かっていないことが分かった。

安易に「こうすれば良くなる!」などと言っていないところに、好感が持てる。

様々な専門用語を散りばめて、その先の勉強に繋げやすくしようとしてくれている、ブルーバックスらしい文章展開。
ただ、その専門用語を読んでも理解はそれほど深まらなかった。

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2024年10月10日

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