【感想・ネタバレ】増補版 ある異常体験者の偏見のレビュー

あらすじ

日本人の常識が戦争実体験で鋭く問い直される!

昭和17年(1942年)、21歳で入営。野砲少尉としてフィリピン戦線で闘い、捕虜となった戦争体験をもつ著者。フィリピン・ルソン島で終戦を迎えるまでの日々は凄惨を極め、かつ復員後もマラリアや結核の再発に苦しめられ29歳まで就職すらできなかった「死にぞこない」と自称。

1970年、イザヤ・ベンダサン名で出版した『日本人とユダヤ人』で脚光をあびた後、1974年、文藝春秋より『ある異常体験者の偏見』(絶版)を上梓。自らの体験にもとづき日本軍の特異な問題をあぶりだし、衝撃をもって読まれたものを、さらに補強し「増補版」として、ここに出版!

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Posted by ブクログ

サタンの論理
荒野のイエスにサタンが行った。お前は神の救いを信じると言うが、それは嘘だろう。本当は俺の言うことが正しいと思っているんだろう。そうでないと言うなら、神殿の屋根から飛び降りてみよ。神の救いがお前を支えてくれて、絶対に墜死もせず、足も折れないはずだから。なぜしない、しないのは、内心では、俺の言葉を絶対に正しいとし、それに従っている証拠だ。

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2024年12月19日

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