あらすじ
異世界系作品の中でも最大規模! 町工場まるごと異世界転移しちゃいました。
『シブすぎ技術に男泣き!』で知られる工場取材の第一人者・見ル野栄司氏を原作に、『さぼリーマン 飴谷甘太朗』(原作 萩原天晴)の変幻自在のファンタジスタ・アビディ井上氏の作画で贈る、技術系異世界コメディ!
誠実に働き続けてきた企業戦士たちよ! 無双の時間だ!
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Posted by ブクログ
千代の社長が残したなんか変な機械を起動したら、工場ごと異世界に行ってしまいましたの「異世界町工場無双」1巻。
フォークリフトで敵兵を蹂躙し、スクリューポンプでエルフを撃墜、射出成形機で棍棒増産。だいぶやりたい放題です。射出成形機で増産って、もうそれはプラモデルなのよ。まあ、職場でも稼働していますが、金型さえあれば短時間で大量にできるのは確かです。ランナー処理が大変だけど。ランナーも処理できるやつできなかったのかしら。
さて、現場監督の近藤さんが主人公格の活躍見せていますが、一番の人材は加工場の村さん。あの人いなくなったら、開発ができなくなるので詰みです。
設備動かす電気も重要ですが、そちらはなんとかなりそう。ピカチュウじゃなかった電気兎でやりくりできそうなので。
こちらの技術を持ち込んだ異世界で無双する、というのは昨今の流行のジャンルです。その無双っぷりも楽しいのですが、何気に刺さるのは近藤さんが見せるブラック企業への怒りですね。近藤さんの一番の魅力はアイデアマンであること以上に、それだと思います。
技術革新よりも、まずは待遇改善。全国で管理職にスカウトされるでしょうねぇ。
そういえば、異世界で所属したのは魔王軍でした。正義か悪かではなく、自分たちの技術を活かせるところで働きたい、というのは職人として真っ当な意見ではあるけども、善悪の判断も大事ですよ。まあ、ここの勇者というか人間側も侵略者として大概なので、どちらが悪とはいえないよなぁ。