【感想・ネタバレ】銀座で一番小さな書店のレビュー

あらすじ

一冊の本しか売らない書店が銀座にオープン!


「一冊の本だけを売る」をコンセプトに、国内はもとより海外からも大きな注目を集めている「森岡書店」。

前作『荒野の古本屋』で書かれた東京・茅場町の古書店時代を経て、舞台は銀座へ進出。

新しいことに取り組みたいと考えた著者の中で芽生えていたのは、前代未聞の構想だった。

「あと5年、10年したら、自分はどうしているのだろう。人間の寿命を考えても、あとどれくらい仕事ができるのだろう。調べたかぎり『一冊の本を売る書店』というアイデアは他にない。やってみようか、いや、やってみよう」(本文より)。

こうして、「一冊の本を売る」という型破りな書店の実現に向けて舵が切られることとなった。計画はさまざま難航するものの、導かれるようにして銀座の近代建築ビルと出合い、2015年、わずか5坪の書店のオープンを果たす。

インバウンドに沸く銀座の街、その後のコロナ禍、坂本龍一氏との出会い、ニューヨークでのソール・ライター財団との仕事……。目まぐるしい変化の中で模索しながら歩を進めてきた書店主の9年に渡る奮闘が軽快な筆致で綴られて行く

解説は日本初のタウン誌として知られる「銀座百点」編集長の田辺夕子さん

(底本 2024年9月発売作品)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

実在する本屋の店主の方が書いた作品
実際にこの本とインスタグラムをみて森岡書店のことを初めて知った
途中でつづっている、髪の毛やショートケーキの話し始めおもしろかった

0
2024年10月23日

Posted by ブクログ

本屋さんにぷらっと行って棚を眺めていて、前に確か新聞?だったかに載っていた「一冊の本を売るだけ」の書店、という記事を思い出して買った一冊。

この書店を開くいきさつが書いてあるのかな、と思っていたけど、もちろん書いてあったけど、それよりも店主である著者の方の体験や出会いを、ご自身の好きなモノやコトをベースにいろいろ書かれていて、意外な感じだったけどとても面白かった。知らないことも多かったし、わずかだけれど自分の知っている銀座も感じて楽しかった。
読んでいる最中に東銀座に居たのに立ち寄る時間がなかったのが残念だった。
次回ぜひ行ってみたい。

0
2025年05月23日

Posted by ブクログ

タイトルに惹かれて購入。
「一冊の本だけを売る店」の構想からオープン、コロナ禍の話など、読みやすい文章で書かれている。
アイデアを形にして世に出す難しさ、楽しさの両方が筆者の文書の端々から感じられた。

0
2025年11月30日

Posted by ブクログ

この方の人となりがあってこそのこの書店なのだと思わされる程、著者の真っ直ぐで人に愛される気質がわかる一冊だった。お店も伺ったが、1分もあれば展示物含めて見終わってしまう程小さい店内で、とても真摯に接客いただいた。
書店経営の苦労ももちろんあるのだろうが、このままどんどん仕事の幅を広げていきそうな可能性を感じた。表紙のイラストも素敵。

0
2025年09月16日

「ノンフィクション」ランキング