【感想・ネタバレ】中世ヨーロッパのレシピのレビュー

あらすじ

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「食の歴史」を体験
身近にあるもので作れて、それほど難しくなく、さりげなくウンチクを語れる当時の料理を多数再現。
さらに美味しく召し上がれるようにアレンジも加えました。
惜しまれながら販売を終了した人気の同人誌『中世西欧料理指南』が大幅にパワーアップして復活。
同人誌ではほとんど見られなかった料理の写真も多数載録しています。

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Posted by ブクログ

主に中世ヨーロッパ王侯貴族の、料理を再現したレシピ集。
序章・・・食材、スパイス・ハーブ・調味料について
Chapter1 麗しき貴族の食事~料理指南序之段~
Chapter2 白き宝石は魅惑の甘さ~料理指南二之段~
Chapter3 果実の恵みは後世と共に~料理指南三之段~
Chapter4 神と共に生き、神と共に食する~中世前期の修道院料理~
Chapter5 騎士が運びし文化の流入~中世アラブ料理~
Chapter6 王族の戴冠式メニュー
付録 アウラの回顧録・・・著者が関わった日本国内で催した
    中世ヨーロッパ関連のイベントやワークショップの記録
料理名、料理種別、スパイス・ハーブ・調味料別索引有り。
参考文献有り。カラー写真とコラムが豊富。
レシピのページには、時代と国や地方が付記されている。
中世西欧料理研究家による、中世ヨーロッパのレシピ本です。
現在の食材と調味料で調理できるようにアレンジしています。
当時の調理法が垣間見られるのが良いです。
また、コラムその他が蘊蓄たっぷりで楽しい。
中世ヨーロッパと西洋ファンタジーの食事情比較は面白かったし、
イギリスでの中世祭のレポも良かったです。

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2019年03月21日

Posted by ブクログ

中世の庶民の料理について知りたかったのだが、残念ながらこちらの本は主に王侯貴族に伝わるものにフォーカスを当てていたのでそこまで参考にならず。
ただ「一般の人が調べて研究して、失敗しながらも料理を再現した」というストーリーが背景にあるので、専門書として参考にするというよりも、一緒に知っていくのを楽しむ、といったスタンスでページを開くのよいだろう。
巻末には、著者がイギリスのテュークスベリー中世祭りに参加したエピソードなどが収録されていて、料理とは関係ないながらに楽しく読めた。

さて料理に関して。
11世紀から13世紀にかけて6~9回ほどあった十字軍遠征により、ヨーロッパにはイスラム諸国の文化が流入した。これによりイスラム諸地域、コーカサス、インドなどの地域で一般的だった調味料や食材がヨーロッパに合流する。例えばデーツ、サトウキビ、ライム、アーモンド、シナモン、カルダモン、生姜、ナツメグ、クミン、ローズウォーターなどがそうである。
この影響により、王侯貴族を中心に、甘酸っぱい味付けが流行することになる。
元々ワインビネガーやレーズン、サワークリーム、ビールなどを使うことにより酸味系の味付けはあったのだが、よりしっかり甘酸っぱく、そこに甘い香りのスパイスを混ぜた複雑でエキゾチックなものが浸透していく。
とはいえ高級品なので、庶民にまで広がっていくのにはさらに数世紀を要したであろう。
本書ではひたすら富裕層のレシピが紹介されているので、自然、甘酸っぱい絢爛メニューやスイーツに集中する。
その時代の一つの面としては参考になるので、幾つか読み合わせて立体的にしていきたい。

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2025年10月13日

Posted by ブクログ

できるだけ忠実に「中世ヨーロッパ」の
さまざまな食べ物を再現して
レシピ化してくれている本です。

私自身は実際に作るためじゃなくて
民俗学的な興味で読んだけど
お料理好きな人なら
これで本当に作れると思います。

あと、中世や中世風の世界を舞台に
小説・漫画を創る人にもいいよ!
こういう料理を食べてたんだとわかると
話がふくらみそうですよね。

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2020年11月12日

Posted by ブクログ

中世のヨーロッパで食べられていたもののレシピ集。
食材が採れたエリアの説明や、食に絡んだコラムなどで歴史も知れる。

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2019年08月15日

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