あらすじ
子爵令嬢のナディアにはマティアスという幼なじみの婚約者がいる。 マティアスは社交界中の令嬢の視線を独り占めしてしまうほどの美形で、ナディアは「地味で目立たない自分ではマティアスとは不釣り合いだ」と思っている。実際、マティアスを狙う令嬢たちからは「あなたのような地味な女性では、ティアス様がかわいそう」となじられるし、そんなナディアに対し、マティアスはいつも少しイライラしている。けれどナディアは、それでよかった。マティアスをイラつかせてしまうのは申し訳ないが、苛立ったマティアスの顔を見られるのが嬉しかった。 そう、ナディアはマティアスの美しい顔が大好きなのだ。マティアスの美しい顔だけを見つめてきたナディアと、そんなナディアのことが大好きなのに、「どうせ顔しか見ていないくせに」とナディアに対して臍を曲げてしまっているマティアス。はたして二人は、互いの本当の気持ちを確かめ合うことができるのか……。
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ちょっと消化不良
んー、タイトルから想像していた内容と違いました。
婚約者の気持ちがわからないとありますが、充分わかっていたように思います。そのうえで本当に好きになってもらおうと余裕な態度の中にも頑張りなどが見えていた気がしました。ヒロインは姉と比べられ育ち劣等感から地味な自分が美しいヒーローの隣にいるのは烏滸がましいと思って一歩引いているようなタイプです。両片思いのようなものなのでヒロインが自分の気持ちをきちんと自覚するれば問題もなく普通に結婚してハッピーエンドという結末でした。もう少し二人の葛藤など見ることができれば良かったと思いました。