あらすじ
容姿にも才能にも恵まれなかった前世の鬱屈を抱えたまま異世界に転生したイリーゼは、その想いを糧に努力を続け、公爵家の嫡男・エドワードとの結婚という望んだ人生を手にしたはずだった。しかし、それは一夜にしてひっくり返される。なんと理不尽な理由で夫に「婚姻無効」を言い渡されたのだ。あまりのことに、彼女はエドワードに復讐を誓う。そのためにまず伯爵・ロベルトを巻き込むことにし、エドワードの子を妊娠している可能性に賭けて、その子の父親になってくれと頼んだ。元々、エドワードに屈折した思いを持っていたロベルトはイリーゼに協力してくれたばかりか、ちょっと心配性のとても優しい夫になって……!? ※電子版は単行本をもとに編集しています。
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匿名
エドワードとシンシアの恋物語のような始まりですが、主人公はエドワードの妻であるイリーゼです。
シンシアにちょっかいかけてたロベルトは、端から見れば、低評価のろくでなしが幼馴染みに言い寄って振られた感じです。実際は、生まれ持った容姿(髪色)と環境のせいでひねくれたロベルトが、エドワードへの対抗意識で、好きでもない女に冷やかし半分で声をかけただけ。シンシアのあまりにもヒロイン的な言動に、まるでロベルトとエドワードがシンシアを取り合って争っているかのようですが。
エドワードとシンシアの都合で理不尽な婚姻無効を強いられたイリーゼは、ロベルトと結婚して元夫達に復讐することにします。(断罪ざまぁではありません。精神的な話です)
表紙の印象より、内容は大人向けでした。話が進むにつれ、ロベルトの誠実で一途な面が出てきて良かったし、復讐心スタートだった結婚も、お互いに特別な存在になっていくのが素敵でした。
主人公の子供の親権を争って元夫側と裁判にまでなりますが、ハラハラしつつも裁判シーンは感動しました。
シンシアのヒロイン的な振る舞いは、読み進めるほどにイライラさせます。なぜコレが好きなのエドワード…。まぁ、終盤は恋の熱も冷めてきたようでなによりです。
アルファポリス連載時にあった、短い後日談(エドワードとシンシアの娘が、イリーゼの息子と結婚したいと駄々を捏ねるも、両親にすら「絶対無理」と却下くらう話)が載っていないのは残念ですね。
最高です!
リコピンさんが好きで買いました!
ヒーローの良い意味でのヘタれぐあいと
ヒロインの切り拓く強さがカッコいい!
最後にザマァされる元夫に爽快な気分です!