あらすじ
世間のルールや価値観に、生まれながらのスペックに、
DNAやホルモンに制限される人生を、思考停止で受け入れちゃいないか?
芥川賞作家・羽田圭介が突き付ける問い。「その人生、自分の力で変えられますか?」
時代や場所が変われば変容するもの、アンコントロールな要素に左右される日常で、私たちは何を疑い、何を信じればいい――? 「タブー」蔓延る現代に放つ、衝撃の問題作!
【タブートラック】…改造車。世間の目を気にせず、禁忌を犯せるプライベートスペース。
世間が抱くクリーンなイメージを維持するために、押しつぶされそうになる俳優。
過去の失敗から、自らをコントロールすることに腐心する脚本家。
不祥事を起こした著名人をSNSで弾劾し、恵まれない人生の憂さ晴らしをする会社員。
親に黙って整形し、歌とビジュアルを武器に動画配信で荒稼ぎする女子高生。
タブーに縛られ、タブーに魅せられた人生が交錯する先に現れたのは、「理想」の世界か、それとも――?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ページ数もだけど、中身もずっしりなボリューミーな一冊。体調の良い日じゃないとお勧めできない。ちょいちょいクスッと笑えるネタがあるのが羽田さんらしいな
Posted by ブクログ
後半はまったく別の話になって、伏線が全然回収されないまま作者の書きたいことだけ書いて終わった感じ。
前半は、中松優一のくだりが面白かったが、いつのまにか消えてたし。
Posted by ブクログ
厚みもあったがそれ以上に読むのに時間を要した。
「その時々の価値観が普通になる」等
共感できるとこもあって群像劇のような前半から一転、後半は急に突き放されたような展開。
やけに「トイレで用を足した」という描写が多かったのには何か意味はあったのだろうか。
Posted by ブクログ
私たちは常識や他人の目に縛られて生き過ぎなんだろうかとも思えた。しかし、最後の方のロシアから進攻されているパートは唐突すぎて、頭に入ってこなかった。