【感想・ネタバレ】フェイク・マッスルのレビュー

あらすじ

独自の世界で勝負できる書き手だと思う。--東野圭吾

頭抜けて面白かった。--綾辻行人

まんまと作者の術中にはまった。ーー有栖川有栖

エンタメとして読ませるテンポの良さも素晴らしい。ーー辻村深月

潜入取材シリーズとなれば喜んで追っていきたいと思います。――湊かなえ


あらすじ
たった3ヵ月のトレーニング期間で、人気アイドル大峰颯太がボディービル大会の上位入賞を果たした。SNS上では「そんな短期間であの筋肉ができるわけがない、あれは偽りの筋肉だ」と、ドーピングを指摘する声が持ち上がり、炎上状態となってしまう。当の大峰は疑惑を完全否定し、騒動を嘲笑うかのように、「会いに行けるパーソナルジム」を六本木にオープンさせるのだった。
文芸編集者を志しながら、『週刊鶏鳴』に配属された新人記者・松村健太郎は、この疑惑についての潜入取材を命じられ、ジムへ入会する。馬場智則というベテラン会員の助力を得て、大峰のパーソナルトレーニングを受講できるまでに成長。ついに得た大峰との一対一のトレーニングの場で、ドーピングを認める発言を引き出そうとするが、のらりくらりと躱されてしまう。あの筋肉は本物か偽物か。松村は、ある大胆な方法で大峰をドーピング検査にかけることを考え付くのだが――?
フェイクが氾濫する時代の、「真実の物語」が始まった。

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Posted by ブクログ

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インスタでおすすめされてるのを見て読んでみたのですが、とても面白かった。

本格ミステリーじゃなくて、すごいライトなミステリーという感じなので、ミステリー初心者の私もスラスラと読めた。とにかく本当にスラスラ読める。トリックがよくわからなくてページを戻らなくちゃいけないとか、こいつは誰だったっけ?とか引っかかったりせず、ぐんぐん読ませてくれた。

潜入取材のために主人公がジムで筋トレしてたらハマっていったり、マトリの現場に入るためにピアノ練習したり、主人公の真面目でちょっとコミカルな感じがとても面白かった。筋トレのまめ知識もあってそれも面白かった。まさかそれがラストに花開くとは思わなかった。

大峰の自称恋人の正体は途中で気づいたけど、それ以外は全然予想外に展開していって読み応えがあった。

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2025年09月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

Audibleにて。
文芸希望で出版社に入社したが週刊誌に配属され、やる気を無くしてほぼほぼ戦力外になっている若手社員が主人公。半分厄介払いのように潜入取材に送り込まれたが、その潜入先は、アイドルがプロデュースするトレーニングジム。そのアイドルがドーピングをしているのでは?という疑惑を記事にするための潜入取材だった。
はじめは転属希望を出せるという餌に釣られた主人公だったが、潜入の一貫で筋トレと向き合う中で、精神的にも成長し、積極的に取材に取り組むようになっていく。そんな中、取材のためにかけたカマから思わぬ形で大きな騒動の渦中に。。。
ミステリとしても面白いし、筋トレ美談としても面白かった。
この本では、何度か三島由紀夫が引用されている。
本書で引用されているのとは別の言葉だが、三島由紀夫の言葉をここに引用しておく。「精神を凌駕することのできるのは習慣という怪物だけなのだ。」

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2025年08月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ゼロからトレーニングする時の
不快感や劣等感
そして初めはサクサク上達する快感
そこから停滞するイライラ

ピアノが昔弾けてたら
そのレベルまではすぐ追いつくなど

そうそうってのが
まさかミステリで味わえたのが面白かった

ラストまで読んで感じたのは
「フェイク・マッスル」じゃない
ガチやん

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2025年10月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

けんごさんが紹介してたやつで予約待ちがやっと届いた!
借りたその日に一気読みしちゃった。
ここ最近読んでた本があんまり刺さらなくて読むの下手になってるのかとちょっと悲しくなってたんだけど、
これはほんとに読みやすくて面白かった!

細体型から急に筋肉ムキムキになったアイドルがボディビルコンテストでいい成績をおさめたが3ヶ月という早いスピードで急にムキムキになったため、ドーピング疑惑がかけられる。
ムキムキアイドルがトレーニングジムを経営し始めたので週刊誌の新米記者である松村健太郎が実際に入会し、アイドルのドーピング疑惑についての真相を探る!という話。

出てくる登場人物の名前が色んな芸能人の名前を苗字と下の名前交互に入れたようなものが多くて覚えやすかったし印象に残りやすかった。
最近読んでたぎょらんとか無駄に凝った名前多くて読みにくいなーと思ってたのでシンプルでわかりやすい名前はありがたい。

江戸川乱歩賞受賞していたようで巻末に書評みたいなのが載っていたんだけど、その中で印象に残ったのが多分東野圭吾さんのコメントで「アイドルの尿検査をするためにトイレに仕掛けをかけて回収するところや、ピアニスト役として演奏するところでピアノの技術を習得するのがかなりスムーズすぎて若干ドキドキの物足りなさを感じる」みたいなことを言っていて、私的にはスラスラ物事が解決する方が好きだから トイレの件もあーよかった!としか思わなかったけどミステリ作家はもっとハラハラをここで詰めればいいのにと思うのかと、プロの作家の意識というか見方が流石だなと思った。ピアノの件も後の伏線にもなっていたようなので習得が早くてもいい気がするけど、読んでいる時はほんとにそんな一日に10~12時間も練習できるの?って疑った。フィクションだからまあできるのかーと思ったけどふつうに無理だと思う。
テンポがよくて、程よくハラハラできて熱中して読めた!

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2025年09月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

文中に出てくる三島由紀夫の言葉
「精神の存在証明のためには、行為が要り、行為のためには肉体が要る。かるがゆえに、肉体を鍛えなければならない、というのが私の基本的な考えであるー」

印象に残りました。

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2025年07月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まさか犯人が◯◯だったなんて…
竹中は最初から予想はついてた。明らかにながみねそうたと接点なさすぎるもんな
最後に伏線回収お疲れ様でした。気持ちよかった
筋トレに対するモチベーションがあがった
松村くんに、2ヶ月でベンチ80kg上げられて困った
筋トレ歴2年の僕がまだ70kgがMAXやのに

もしかして松村、ユーザーか?

audibleで聴きました

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2025年07月02日

匿名

ネタバレ 購入済み

短期間でマッチョになったアイドルがオーナーになったジムに潜入取材して、ドーピングの使用の疑義や謎を探ると言ったユーモアミステリーで、一気に読めてしまい全体としてはとても面白かったが、尿の採取だったり、松村の顔が簡単に分かってしまったり、他人の携帯に簡単にスパイウェアを入れたり、経験者とは言えピアノが短期間で上手くなったりと、ストーリーが何のトラブルもなくあまりにも順調に行き過ぎてるので、もっとトラブっても面白かったんじゃないかと個人的には思った。
またアイドルが短期間でマッチョになった理由もマッスルメモリーだったのはどうかと思った。

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2025年01月23日

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