あらすじ
映画がリアルにわかる
われわれは、いまなお「オッペンハイマーの時代」にいる
「前」には戻れない、「後」は見えていない
アカデミー賞を受賞したその評伝映画が評判を呼び、あらためて注目を集める“原爆の父”オッペンハイマー。映画を観ただけではわからない原子爆弾の理論な仕組みと実際のメカニズム、トリニティ実験で試されたのは広島型? 長崎型? 原爆と水爆とのちがい、戦後の冷戦体制とのかかわりなどをわかりやすく解く。
物理学300年の知的蓄積が原子爆弾として結実し、それが大量殺戮兵器となっていった過程を、オッペンハイマーを中心にアインシュタイン、ボーア、フェルミなどの科学者の動向をとおして、科学的かつ歴史的に解説する。
文系も理系も必読!
※本書は弊社刊『科学と国家と大量殺戮 物理学編』の圧縮再編集版です。
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Posted by ブクログ
本の解説に
※本書は弊社刊『科学と国家と大量殺戮 物理学編』の圧縮再編集版です。
とあるように、わかりやすくまとめられている本だった。
今年は、日本被団協がノーベル平和賞を受賞した。
映画「オッペンハイマー」が12月28日にwowowで放送されるので、その前にこの本を読んでみた。
原爆について改めて考える機会ができた。
アカデミー賞を7部門を受賞し、日本側の支点が出てこないというのでも興味があった。
物理学者から見た、原爆ができるまでの実験や仕組みが理数系に弱くても詳しく書いてある。
原爆と水爆、原子力発電、それぞれの違いなど細かく書いてある。
だからこそ、その恐ろしさに改めて背筋が凍った。
降伏間際の日本になぜ、爆弾は広島に投下されたのか?
三日しかたたずになぜ、長崎に投下されたのか?
長崎は必要だったのか?
3個目の爆弾が離陸寸前だったのはほんとか?
被爆に対しての知識のまだない時代で、
それは、「人体実験」だったのか・・・
多大の人力と資本をかけた研究には、「成果」が欲しかったのか?
スマホやドローンや、GPSにしろ、
現代の生活に無くてはならない便利なものは、
かつては軍事の為に開発されたもの。
戦争の為でなく平和のために、人類すべての為に、
地球環境のために、どうか国のリーダーは考えてほしい。