あらすじ
人に見えぬものを見る特殊能力を持つ悠希は、龍を降ろす能力を持つ占い師の妹・水月とともに新宿でひっそりと暮らしていた。ある日、神社に胎児の死体の一部が置かれるという事件が起きる。新宿の街に何者かが悪意を持って呪いをかけたことを察した悠希は、事件を捜査する新宿署の刑事魚名とともに、呪術を悪用しようとする何者かに立ち向かう。第一人者である著者による、現代「呪術」サスペンス小説!
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Posted by ブクログ
"視える"悠希と、霊能力を持つ水月。辛い過去を持つ兄妹は新宿の片隅で、占いを生業にひっそりと生きていた。何者かが、新宿の街に邪悪な呪術を仕掛け、2人は否応なく巻き込まれる。
呪術の描写が妙にリアルというか、知らない世界だけど、ホントにこんな感じなのでは?と思ってしまうのが、さすがの加門七海‥。「祝山」ほどの衝撃はなくとも、違う種類の怖さがある。
悠希と水月、2人の生い立ちはかなり可哀想で、過去の描写は胸が痛い。平穏な生活を守るため、水月を危ない目に遭わせないため、悠希は頑張る。事件を追う刑事、魚名二郎とは、わりといい関係になったのが嬉しい。いろいろ背負ってしまっている2人に、風穴を開けてくれたと思う。
タイトルになっている、黒爪の獣。はっきりとした姿は現さないのも、リアルに感じる。きれいに決着したわけではないので、続編あるかな?
悠希と水月、二郎のからみをもっと見たい。
Posted by ブクログ
加門さんにしては珍しいスタイルのホラー。
呪術とそれに関わる兄妹、刑事。
江戸自体が呪術で構成されているわけだから、こういう物語も私的にはありかと。
続編が出てくれたら嬉しいかな。
Posted by ブクログ
「紅龍」が降りてくる水月とこの世ならぬモノに反応する目をもつ悠希の兄妹の活躍で新宿の穢れが祓われたが、ご神体が戻ってないので闇、穢れが残り、結界が元に戻っていない!またどこかに獣が現れてしまう、また2人の活躍が見れるかな!?それにしても正義の二郎凄いな!!面白かった!
Posted by ブクログ
呪術をかけた方法が、グロくて怖かったけど、全体的に面白かった。悠希達の今後の活躍をぜひ読みたい。とっても読みやすいので、4冊ぐらいは続編を読みたいです。
Posted by ブクログ
★3つ!
ちょっと加門さんらしさが無い?
それとも最近の呪術系監修の影響?
『祝山』の怖さは無いけど、知っている町の怖さを、なんとなく感じて怖い。
民俗学や知っている地域が舞台になってるので、小説とリアルな神社仏閣をイメージしながら、勝手にあの神社がこれで、この神社があれでと楽しみながら読み進めました。
色んなことが起きている町なので、、、きっと、本当にあるんだろうなあと、、、
そして何故か郷内心瞳さんの体調が気になってしまいました。