【感想・ネタバレ】金型の教科書 ─トラブルを未然に防ぐ 開発ノウハウを網羅─のレビュー

あらすじ

金型の技術書の決定版!
トラブルを未然に防ぐ開発ノウハウを網羅
日経BPの技術系「教科書シリーズ」

本書はプラスチック成形を対象とした金型の教科書です。
金型を使いこなすため、また造るために必要な知識・技術を1冊にまとめました。
基本から実践レベルまで必須の内容を体系化し、初学者から理解しやすい本に仕上げました。
具体的には、金型とは何かから始まり、金型の種類、プラスチック射出成形金型とその周辺技術、金型の生産プロセス、加工方法、高品質・効率化のためのツール、プラスチック材料、成形不良、そして金型技術の今後までを網羅しています。

技術資料として、金型の破損や成形不良の発生を抑えるのに役立つ金型変形のCAE解析事例を盛り込み、金型設計の際に役立つプラスチック材料の特性データの一覧も載せました。

さらに、金型の開発に関するマインドマップも掲載しています。これは、金型を開発する上で押さえるべき関連事項の全体的な関係を整理したもの。高品質で高効率な金型を開発する上で役に立ちます。

プラスチック成形品には高品質で安価な製品が求められており、このニーズに応えるにはしっかりとした金型の知識・技術が必要です。ところが、プラスチック成形品によるトラブルが後を絶たないというのが現実です。

金型は現行のものづくりはもちろん、電動車からロボット、航空機、半導体、医療、カーボンニュートラル製品といった次世代のものづくりを支える基盤技術でもあります。ものづくりの進化とともに金型の技術も発展しています。こうした技術進化に対応する上でも、お勧めの一冊です。

本書は日経BPの技術系「教科書シリーズ」の13冊目となります。

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Posted by ブクログ

金型初心者に向けて書かれた技術者入門書。金型機材、寸法取り、焼入れ焼戻し工程および炭素鋼への影響、使用する樹脂について俯瞰的に描かれている。日本では、プラスチック射出成形による鋳造金型モールドが技術的優位にあるためか、自動車業界で使われる鍛造金型ダイについての解説は少ない。MTなどライン管理についての技術もない、が、そこはビジネスを始めてから習得すれば足りるという整理なのであろう。

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2024年09月11日

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