あらすじ
雨の街、途方に暮れるミルク色の髪をした少女がひとり。意識が途絶え、目を覚ますとそこは見知らぬ部屋。階下からはひそひそと話すふたりの男。少女に気づくと「ここはBAR、カルーア」とバーテンダーのルイ。隣の口が悪い男はグレゴリー、この店のシェフ。「店にはもうひとつの顔がある。“犯罪代行BAR”と呼ばれているんだ」「キミの名前は?」記憶を無くした少女と犯罪代行BARの面々が織りなす能力系ハードボイルド・アクションノワール。
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謎を秘めたまま
冒頭から場末の犯罪集団のにおいがプンプンするストーリー展開である。ヒロインがかなりけなげに描き出されている。話は破綻することなく、謎を秘めたまま進行してゆく。絵柄がとてもしっかりしているので、謎が多い展開にもかかわらず、しっかりと読み進めることができる。