【感想・ネタバレ】夢みるかかとにご飯つぶのレビュー

あらすじ

母になっても、四十になっても、
まだ「何者か」になりたいんだ
私に期待していたいんだ
二児の母、会社をやめ、小説家を目指す。無謀かつ明るい生活。

「好書好日」(朝日新聞ブックサイト)の連載、「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」が話題のライターが、エッセイストになるまでのお話。



最初の夢は、「黒柳徹子になる」だった。それがまあ、いろいろあって(歌手目指したり、劇団に入ったり、NHKに落ちたり、失恋したり、婚活したり、子ども産んだり)、のち、会社を辞めて小説家を目指すことに。しかし、何度新人賞に応募しても、結果は……。
キヨシ、なんでそんなに夢見がちなの!?


【目次より】
柔く握る
子どもを陽にあてただけの今日
ははははるもの
父は中島
元カレが坂口健太郎に似ていてね、
プーさんと滞納
小説家になれない完全なるアリバイ
ここじゃないどこか、ってずっと言ってる
清、会社辞めるってよ
私が小説家になれないのには、101の理由があってだな
ドキュメント落選
あの日、土下座をしなかった
私たちはいつも同じところに立って

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ゆっくり読む本だった。
何者かになりたい時間の分だけ、読むのに時間のかかる本だった。
読むのに、体を通り過ぎるのが、なんだかすぐに形を崩してしまいそうで、やさしく受け止めて、そうやって押し込まないといけなくなるような。そんな本だった。
こんな文章を書くのに、どれだけの書かない時間があったのだろうか。
書けない理由、書く理由、そのどちらもが、目一杯に詰まった本でした。

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2025年01月08日

Posted by ブクログ

著者が自分を顧みて揺らいだりする姿が等身大で、共感しながら読めました。子育て中、小説家になりたい。自分と重なるところは、うわあ、と心を揺さぶられる感じがした。
ただ自分と重ねきれないところもあって、それは著者が自分を好きで人との関わりに臆病でないところ。堂々としてなんでもできる人に思える。羨ましい。でもこの人ならその醜い感情も含めて、わかるよと受け止めてくれそう。

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2025年03月31日

Posted by ブクログ

何者かになりたくて、誰かに認められたくて。認めてくれる人もいるのは知りつつ、もっと何者かになりたい。 そんな自分をさらけ出し夢を見続けると宣言し、時にふらふら迷いながらも日々過ごしている著者のまっすぐさに衝撃。現実から逃げる時間も勿体ないね。

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2025年12月05日

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