あらすじ
ベテラン科学記者が研究の最前線をわかりやすく紹介!
「長い老い」を豊かに過ごすためにこれだけは知っておきたい最新知識!
・400年生きるサメと若返るクラゲ
・老化を引き起こす活性酸素
・「細胞分裂の回数券」テロメアとは?
・代謝と有害物除去を担う「オートファジー」
・寿命に関わる遺伝子の発見
・フレイル予防のポイント
・筋肉が衰えるサルコペニア
・転倒は結果でもあり原因でもある
・認知症と物忘れはどう違う?
・なぜ高齢者は眠りをそれほど必要としていないのか?――。
健康であっても、そうでなくても、老化と向き合うすべての人に贈る処方箋。
信濃毎日新聞の大好評連載を書籍化。
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Posted by ブクログ
2023年1月から2024年4月にかけて信濃毎日新聞科学面で連載された「老化と寿命の謎を探る」という連載記事を書籍化したもの。
老化や寿命、加齢関連疾患に関する最新の知見を踏まえた情報を得ることができ、できる限り健康なまま長生きしたいと思っている自分にとって有益だった。また、「長寿の道に近道なし」ということを再認識した。
Posted by ブクログ
1章は寿命の話。思い出すのはゾウの時間ネズミの時間。引用にも使われている。
低温でゆっくり動いて巨大だと寿命が長いとか。
中には世代交代不要の生物もあるとか、、
2章から老化。
テロメアが短くなるのが老化に関係ある、ってのは知ってたな。
フレイル って言葉は初めて聞いた。心身の衰え、、
65歳というのがそういうことを考える節目になるのかもしれない。
私のマラソン、数字上ここ数年はっきり後退しているが、
まだあがきたい。衰えたくない。鍛えることで、挽回したい。
50代から女性はめまいが起こりやすいとか。
友人もそれで苦しんでた。
年取ると睡眠は短くていい、、、まあ短くなってるなあ。
早寝にもなっているが。22時半に寝て5時半前に起きる生活。
目覚ましの直前に目が覚めるのはなんだか嬉しい。
まあトイレで起きるんだけど。
トイレ、、、前立せん肥大、尿漏れ、、、悩ましい。
なんだか切ない新書ではある。
第1章 寿命をめぐって
(400年も生きたサメがいた!;
若返りをするクラゲ、再生するプラナリア;
限りある命は進化の産物 ほか)
第2章 なぜ老いるのか
(老化や病気を引き起こす活性酸素;
加齢で衰えてしまう免疫;
「細胞分裂の回数券」テロメア ほか)
第3章 健康長寿への道―加齢関連疾患とつきあう
(心身が衰えるフレイルとは;
筋肉が衰えるサルコペニア;
立つ、歩く機能が低下するロコモ ほか)
Posted by ブクログ
老化は誰にでも訪れるが寿命とは異なる。「年だから」と嘆くのではなく衰えのスピードを緩める工夫をしたい。食事は腹八分目を心掛け栄養バランスを整える。運動は軽いストレッチでも良い。習慣が体をつくり意識が心を守る。加齢を嘆くより歳を重ねる妙味を味わいたい。日々の小さな努力が大きな違いを生むのだ。
Posted by ブクログ
既知の情報も多かったが、老化と寿命のメカニズムを科学的、医学的見地で解説する前半と、老化に伴う体の変化と最新の対処法を網羅的に解説する後半と、なかなか読み応えのある一冊であった。
Posted by ブクログ
2025年の最初の一冊。
本書は、信州毎日新聞で連載された同名の連載をまとめたものだそうだ。
前半は最近の生物学で分かってきた、寿命や老化のメカニズムの解説だった。
テロメアやサーチュイン遺伝子の話もわかりやすい。
活性酸素は細胞を傷つける「悪玉」と聞いていたけれど、免疫反応や細胞分化、細胞間の物質伝達にもかかわっているので、単純に「悪」とも言えないということを知った。
オートファジーの話も、ちょっとそれに似ていると感じた。
オートファジーは、その働きを抑制するルビコンというたんぱく質との微妙な関係の中で、人間の健康な状態を保つようはたらいているという。
それにしても、多細胞動物は個体死につながるように進化したというのはどういうことなんだろう。
今後研究でどういうことがわかっていくのか、楽しみだ。
後半は老年医学のお話。
いかに健康寿命を延ばすか。
骨粗しょう症、腰痛、認知症、高齢になって発症する人が増えるパーキンソン病、睡眠障害、乾皮症、歯周病、白内障、誤嚥性肺炎…と続いていく。
高齢になるとよく起こる症状がたくさん取り上げられていて、一通りのことを知ることができる。
が、症状が出ていて切る人には、もう少し詳しい情報が欲しいんではないか、と思われた。