あらすじ
【第171回芥川賞候補作】
踊る、それがわたしたちの自由
海辺の老人ホームに集う女たちのゆるやかなつながり。
いま最も注目される新鋭の最新作。
「これってフツー?」
「わたしの中じゃね」
「クズミさんのフツー、ちょっとヘン」(本文より)
海辺の老人ホーム「雲母園」で派遣の清掃員として働くわたし、クズミ。
ウガンダから来た同僚マリアさん。
サボりぐせのある元同僚の神崎さん。
ニセモノのバス停で来ないバスを毎日待っている入居者のサトウさん。
さまざまな人物が、正しさとまちがい、本物とニセモノの境をこえて踊る、静かな物語。
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Posted by ブクログ
久住は老人ホームの清掃員として週3日働く。
入所者の「サトウ」さんと
ニセモノのバス停に座り会話をしながらバスを待つ。
清掃の仕事には手を抜かない。
家賃を滞納したり、備品を持って帰ったりと
小さな悪事を働くのだが、なぜか憎めない。
同僚のウガンダ人のマリアとのやりとりは読んでいてホッとする。
久住は要所要所で差別的な思いを抱いてしまい
いちいち訂正をする。
彼女の正義を見た気でいたのだが
P121
〈この世界に正しい人なんていない。たぶん、絶対〉
そうきたか。
おもしろかった。
次回作もぜひ読んでみたい。