あらすじ
世界経済フォーラムが公表する男女平等度の指標で,日本はG7最下位,世界でも最低レベルが続く.根本原因を地域から探り,底上げできないか――.フォーラムと同手法で,47都道府県ごとに分析し,政治,経済,教育,行政の4分野で強みや課題を可視化した.データや現場取材から誰もが生きやすい社会へのヒントを示す.
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Posted by ブクログ
データから読む 都道府県別ジェンダー・ギャップ──あなたのまちの男女平等度は?。共同通信社会部ジェンダー取材班の著書。日本はジェンダーイクオリティ後進国。日本はジェンダーイクオリティがまるで浸透していない世界的にも恥ずかしい国。それでも都会のほうがジェンダーイクオリティが少しは浸透している。地方ほどジェンダーイクオリティがまるで浸透していない。地方から若い女性が出ていくのも当然のこと。ジェンダーイクオリティを少しでも良くするには地方から変えないと駄目。
Posted by ブクログ
たまたまどこかで「北海道は都道府県別ジェンダーギャップ指数が最下位」と聞いて、北海道出身の知人と、それ以外の地域出身の知人を想起しつつ。東京在住の私は違和感を覚えた。なぜそうなっているのだろうと。
ジェンダーギャップ指数は政治、行政、健康、経済、教育など、様々な男女間ギャップのある社会指標に対して、女性/男性の指標の比率を取り、加重平均した指標らしい。
都道府県別では国内であまり差が見られない健康を除く4項目で指標を作ったそうだ。
ざっと数字を眺めていると、自分自身が感じているジェンダーギャップの強そうな地域とそうでない地域にズレを感じた。(例えば東京は経済で4位だが、神奈川は25位みたいな)
しかしながら実値で比較すると、そもそも全体の数字が低く、順位の差などどんぐりの背比べといっても過言ではないことがわかる。
一方鳥取県行政の30年前から続く先進的な取り組みなど、一朝一夕でない長期の改革が大きな変化につながるということになるほどと思わされた。
指数の開発者があとがきで述べている通り、順位を示すことより、このような指数を示す必要がなくなるような健全な社会を作ることこそが重要である。
自分も何か貢献できると良いな
Posted by ブクログ
岩波ブックレット1095です
はい、常日頃から日本が高い国際競争力を取り戻すにはジェンダー平等が至上命題だ!と考えているひまわりめろんさんです
平等どころか女性に傾いたっていいくらいです
本書は低空飛行を続ける日本のジェンダーギャップ指数の改善のため、地域ごとに指数を算出すことで、好事例や問題点をあぶり出していこうという取り組みです
政治・行政・教育・経済の分野でデータを集め指数化しています
なるほどと思ったことをひとつ
教育分野でのデータのひとつに小中高での校長、副校長・教頭の男女比率を出しているんですが、これは教育の現場の長を男性が占めてしまうことで、子どもたちに偉い人イコール男性というイメージを植え付けてしまう危険があるためとのこと
いやー言われてみればその通りだね
早急に改善しないとね
そう思うと桜中学って先進的な学校やったんやなー
はい、最後に我が茨城県のデータだけ記録しておきます
行政 0.263 29位
政治 0.195 17位
教育 0.614 18位
経済 0.422 27位
都道府県議会の女性割合 10.0% 35位
都道府県庁の管理職の女性割合 10.08% 33位
共働き夫婦の家事育児時間の男女比 男51分 女239分 13位
あと女性社長の割合が多いみたい
草の根活動は重要
茨城から日本を変えるのだ!