あらすじ
家族から使用人同然の扱いを受ける伯爵令嬢のアルダンテは、義妹の策略により女好きで有名な第一王子の後宮に無理やり入れられてしまう。しかしアルダンテは聡く、強く、誰よりも“悪女”だった――。実はアルダンテは、三年前まで社交界の悪女として名を馳せていたのだ。訳あって本来の姿を隠していたけれど、人生を棒に振るくらいなら悪女に返り咲いて差し上げましょう!「私に害を成すお馬鹿さん達には、倍返しいたしますわ」――虐げてくる家族、義妹と浮気をする婚約者…そして、腐りきった国ごと極上の悪女が一切の容赦なく叩き潰す!
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匿名
陰残さは無く軽く読める
強メンタル不遇令嬢もの。
蓋を開ければ、敵方が軒並み小物感という残念さはありますが
目の前で小物を嘲笑うヒロインの立ち回りはなかなか痛快です。
何人かの敵対する令嬢も出てきますが、主たる敵はクソ家族と傲慢馬鹿第一王子(一応婚約者候補にさせられますが、ヒロインに対する嫌がらせ目的)
家での扱いが散々で、3年前から社交はおろか外出も禁止され、継母妹に軽んじられますが、父親との契約に従い、家族に反抗せず耐え続けたヒロイン。
しかしやむを得ず出席した夜会で
第一王子の理不尽極まりない言い掛かりと暴言にブチ切れて言い返したことから事態が動き出します。
ただ「問題を起こすな」というばかりの父親は、中盤まで得体が知れない感じ。
一応居る元々の婚約者は小物感で刺身のツマ程度。
役柄的にはヒーロー役はヒロインの庇護者ではなく共犯者。
あんまりヒロインを守ってません。
結局のところラスボスは父親ですが
終盤近くまでは何を考えているか見せずに得体が知れない感じだったのに
大詰め直前から一気に小物感が露呈。
大恥を掻いて終わります。
おまけSSでは、腐れ縁となった感じの元令嬢たちのその後が語られます。
主要人物の中では、ある意味一番馬鹿だけど哀れでもあるのは、黄娘だよな。
と思いました。