あらすじ
マルティナはこの一ヶ月間、生家のシェナスト伯爵家でひどく肩身の狭い思いをしていた。父の勧めた相手、ドルフ辺境伯の元へ嫁いだものの、たった一年で離縁されて領地に舞い戻ってきたからである。自室にこもりがちだったマルティナだが、父から呼びつけられた書斎で告げられたのは、信じられない言葉だった。「エリアス王太子殿下から、お前を閨の教育係に任命するとお達しが来ている」閨教育。——しかも、エリアスの?久しぶりに聞いたエリアスの名。王侯貴族の子息令嬢だけが通う王立高等学園の博士課程で、同じクラスになったのがエリアス・フォン・ノルステネシア王太子殿下だったのだ。脳裏に浮かぶエリアスはいつだって女性に囲まれていた。その彼がなぜ自分を指名したのかと疑問に思うものの、無理ですと言える雰囲気ではなかった。何故ならマルティナは、結婚において父が一番期待していた懐妊に至ることができなかったのだから。それもそのはず、前夫ドルフはマルティナには指一本触れてこず、短い夫婦生活は白い結婚のまま終わっていたのだ……
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王太子が若干残念でよい
作家さん買いです。
マルティナの勝ち気で不器用なところ、とっても好ましくて切なくて、何度か泣きそうになりました。
努力でカバーする人ってすごい。憧れます。
そしてエリアスの若干残念なところもまたよい。
なぜ方法を間違えちゃうのか、なんとも残念でかわいいですよねぇ。
マルティナのこと以外は素晴らしく出来がいいのに。
そこがたまらんでした。
リュリュ姫もとても好きなキャラクターです。
みんな幸せになるといいなぁ。
続編が出たらそれはそれで大変嬉しい。
どうか検討されますように…。
腹黒王太子は、好きな子を囲い込もうとして、それが、みんな裏目に出ちゃう。
可哀想だけど。
でも、これからは、2人で、星を観て、まったりできると良いね。
匿名
面白い。
題名通りの王太子は策士でした。
もう既に外堀から埋められていたヒロインが、閨教育に果敢に挑むわけですが…ヒーローの王太子はというと常に余裕綽々。
結局どちらが教育されているのやら?って感じでした。
短めな作品なのでサクッと読め楽しめました。
臆病
なんでもそつなくこなすヒーローですが、ヒロインには臆病で大分遠回りしてましたね。ヒロインも意地っ張りな部分がありますが基本素直な良い子でしたね。無事に結婚できるといいですね!