あらすじ
秘密指定解除が進む米国の公文書を解読し,戦後最大の疑獄事件であるロッキード事件に新たな光を当てる.「田中角栄逮捕は米国の虎の尾を踏んだから」説の真相,CIAと児玉誉士夫との関係,中曽根康弘と米政府との知られざる秘密などを探った傑作ノンフィクション.第21回司馬遼太郎賞受賞作,待望の文庫化.(解説=真山仁)
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Posted by ブクログ
角さんは確かに「虎の尾」を踏んだのだと思う。問題はその虎が誰なのか?一般的にはアメリカと言われているが、アメリカにしてみれば貿易不均衡是正に尽力してくれているわけだから、逮捕させるよりも泳がせておいたほうが都合がいい。だとするとアメリカという国家規模で見るのではなく、個人レベルの恨みと見るのが自然。個人といえばやはりキッシンジャー。前半の件で見るキッシンジャーの人間像は、「戦勝国よろしく上から圧力」は微塵も感じない。むしろ角さんをリスペクトするような言動が散見された。なのに機密事項を平然と漏らされたら当然「憎さ100倍」。まあ想像ですけどね。でも機密解除というからこれぐらいのレベルの真相は期待してた。このモヤモヤ感は・・・まさか著者の虎の尾を踏んだか?