【感想・ネタバレ】はじめてのメダカのレビュー

あらすじ

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

豊富な写真とフリガナ付きで、メダカ飼育の初心者でもわかりやすい誌面構成となっています。小学5年生の1学期では必ず「メダカの生態」を学習しますが、授業からメダカに興味を持った小学生にも最適な一冊です。

CONTENTS
●1章:メダカを知ろう!
メダカのからだ、メダカってどんなさかな?
●2章:メダカの飼育と観察
すいそうづくり、水替えのやりかた、交配と産卵
●3章:自然環境の水槽づくり
自然の循環、バクテリアすいそう、屋外での飼育


青木崇浩(あおき・たかひろ)
1976年7月30日生まれ。日本観賞魚フェア総合優勝者であり、日本メダカの第一人者として知られる。またメダカを使った福祉事業にて、福祉事業主としても船井総合研究所にて講演会を行っている。世界的アクアランドADA、2021年度特約店売上日本一獲得。2016年水質改善バクテリア特許取得。めだか専門書6冊執筆、魚類学にてベストセラー獲得、メディア出演多数。2021年10月avexより「めだか達への伝言」リリース。同年、株式会社デサントの協力により、メダカのアイコンを入れた別注アパレルを展開。
活躍するフィールドは医療・福祉分野だけではなく、アパレル、エンタメなど多岐に渡る。また、東北復興支援事業を受託するほど行政からの信頼も厚い。現在青木氏の展開する商品の専門店開店依頼が殺到している。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ


メダカ飼育の専門家による初の児童向けメダカ飼育書。しっかりしてそう。特徴は後半、水槽内のバクテリアに関する対処についてのページで、著者本人が編み出した、水替えすることなく水質を保つための浄化システム作成についての説明。納豆とかヨーグルトとか海藻(ワカメとかでいいのだろうか)、子どもにも手に入りそうなもので作れるようになっている。源命水とか、名前はあやしい…という気がするが、水質汚染の原因となるバクテリアを撃退するための方法で、理にかなっているように思う。他のメダカ本を何冊か見てみたが、こういう内容が載っているものは著者以外の本ではなかった。著者はメダカの専門家だということで、こういう情報に児童書でアクセスできるのは貴重かも、と思う。メダカの病気への対処法も書いてある。虫や魚といった専門医があまりいない生き物を飼育するにあたって、飼育者にとって頼れる本ではなかろうか。あまりクセのない一般的な本(特に児童書)は、甲殻類より原始的な生き物の命の飼育にあたっても、病気や怪我への治療などその命の長短に積極的に関与するために必要なことを書かない(失敗したら動物たちがもっと早く死んでしまうからだろう)が、この本は「大切に育てよう」と「死んでしまったら土に還そう」との間の試行錯誤に寄り添った実用書だと思う。学者が書く図鑑に価値があるように、実際に飼育家として長年活動してきた人の書く実用書にはその価値があると感じる一冊だった。

0
2024年06月29日

「学術・語学」ランキング