あらすじ
【内容紹介】
家族も、健康な心もすべて失ったどん底の僕。
そんな人生を変えてくれたのは、一匹の保護猫だった……。
うつ病を患った僕は、保護猫施設で母猫テコと出会う。
テコは人間の子供にいじめられた上、子猫たちとも引き離され、心に深い傷を負っていた。
そんなテコを守っていこうと決意した僕。
テコを引き取った僕は、テコと日々少しずつ心通わせていく中で
自身の心の調子を徐々に取り戻していく。
仕事に復帰し、結婚して子供を授かった僕は、一念発起し起業することに。
僕の人生が目まぐるしく好転していった裏側には、いつもテコがいて
お互いが心の支えとなっていた。
しかし、別れの日はすぐそこまで迫っていたのだった―――。
【著者紹介】
[著]船ヶ山 哲(ふながやま・てつ)
サラリーマンとして働くなかで強いストレスを感じ、うつ病を発症、休職を余儀なくされる。愛猫との出会いをきっかけに人生を挽回させ独立を決意。その後は、起業家として億単位を毎年稼ぐ傍ら、テレビとラジオのパーソナリティーとしても活躍。これまで書籍を15冊上梓し(海外版含む)いずれもランキング1位を獲得。2022年11月には俳優としてもデビューを叶え、映画「森の中のレストラン」で主演を務める。さらに、ドラマや音楽にも活動の幅を広げる。プライベートでは、家族と共にカナダに移り住み、日本と海外を往復する生活を送っている。
【目次抜粋】
・ある日かかってきた父からの一本の電話
・心に傷を負った保護猫がそこにいた
・うつ病の僕よりも弱い存在を守ってあげたい
・捨てられた僕と捨てられた母猫、家族になる
・心を開いてくれて、ありがとう
・会社に復帰、そして家には家族がいる
・結婚して、妻が僕と猫が住む家にやってきた
・カッコいいお父さんになると誓う
・一度失敗した人生からの復活劇
・お互いがお互いを必要とする特別な存在
・部屋を閉めてしまった後悔、死ぬ間際に流れたテコの涙
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Posted by ブクログ
入社して十年。途中うつ病で休職はしたが、いろいろなことを学ばせてもらった。社会から捨てられた僕を雇用し、独立に踏み出せるまでに成長の場を与えてくれたのだ。
結果、僕は丸十年勤めたその会社に別れを告げ、人生の分岐点を迎えた。
そこで、ここまで落ち込むこととなった原因に着目した。 一.家族とのいざこざ。 二.会社で起きた過剰ストレスとその蓄積。 三.当時飼っていた猫との別れ。
お荷物社員の再雇用は利益を減らすだけ
むりのないつきあい方
この経験から学んだのは、ビジネスには参入する時期と撤退する時期が重要で、タイミングを少し間違えるだけで同じ商品を扱っていても、損する人がいるということだ。
ただ二人だけで会うのは勇気がでない
テコは、僕にとって、招き猫という存在ではない。 神様そのものなのかもしれない。
ほんとうはもっとかまってほしかったんだ、でもパパさんに嫌われたくなかったから、いつもまってたよ
これからは一緒の世界で過ごすことはできないけど、 この先もずっと守っているからね。
この十四年、テコがいてくれたことで、僕の人生は輝いた。
号泣した、かまってほしかったけど嫌われないように頑張って我慢してたねこがいじらしくなみだがでた
いつだって可愛がってほしい生き物
どれだけ一緒にいてあげられるか、最良の別れに向けた不断の努力
最期、扉を閉めるミス、公開しないように真剣に一瞬一瞬生きて、今できることはすぐやろう
距離の取り方がうまい、だんだん徐々に仲良くなっていく
Posted by ブクログ
忙しい職場でうつ病になった著者。休職して回復につとめましたが、すぐによくなるものでもありません。
そんな時、保護猫施設で仔猫と引き離され、他の猫から攻撃され心を閉じてしまった母猫に会います。施設から引き取りテコと名付け、二人暮らしが始まりました。
著者が少しずつ社会に復帰する過程と、その合間に著者が思うテコの言葉が入ります。
世話をしないといけない存在がいることによって、生活を取り戻したり、心が癒されるというのはあると思います。
著者が仕事に復帰したり、家族ができて良かったと思います。
テコとの生活がもっと書かれていたら良かったのに、と物足りない気持ちもあります。
Posted by ブクログ
大好きな猫の二匹にちゃんと「さようなら」を言わなかった私にとって、最後の章の感想とすごく共感できて、自分の思い出を蘇るせいでたくさん泣きました。。。が
ビジネスについての本を読みたかったら、ビジネス本を買うはず。ビジネスの話のせいで猫の話のインパクトが薄くなったと思います。なんか、「いつもビジネスのことを言って、急にまったく関係ない猫の話に入れるのは違和感。この小説は作者の新しいビジネスアイデアの一つかな」と思いがちだった。最後にすごく共感できたので辛い言葉を言うのは嫌だけど、心が温まる話を期待していたのに、ビジネス、たまに猫ばっかりでした。寛大な3つ星。
Posted by ブクログ
このタイトルで何故に起業のコーナー?と思った本。
ハードカバー本だが、1頁あたりの文字数は少なめで難しい言い回しもない。1時間もあればサクッと読める本だった。
読んでみれば、主人公(著者さん)の起業までの心情が書かれているので、確かに起業の内容ではあった。
鬱状態から猫(テコ)を飼い始めることが立ち直りのきっかけとなる。ただ、企業に向けてはテコより生まれた自身の子供が原動力で、子供が生まれてからテコの死まではテコはおまけ要素っぽく感じる。
主人公自体、仕事の能力は元々高く、企業に当たってのリスクを負って踏み出すことができる人なのでテコの影響は最序盤の立ち直りのきっかけくらいかも。
Posted by ブクログ
人に勧められて。
一度死んだ自分が億万長者になり、その人生を救ってくれたのは猫だった、
という話らしい。
たしかに、自殺未遂したほどのうつ病から立ち直ったのは、
飼い始めた猫がきっかけだったとは思うが、
その後のビジネスの成功にはあまり関係ないような。
というか、うつ病で仕事は休業中の人に保護猫をよく任せたな、という感じ。
猫好きには響かない本だと思う。