あらすじ
逆境のなかで己れの精神力、知力、体力を、その極限まで鍛えに鍛え、努力を傾けて修練、研鑚を積み重ね、大空の真剣勝負に勝ちを制した世界のエース“サブロー・サカイ”が語る感動の空戦談義。指揮官の五力(実力、演出力、指導力、魅力、決断力)や勝負の要諦、成功の秘訣を、自らの体験からつぶさに伝える。
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Posted by ブクログ
戦後、早い時期にその空戦記で有名になった著者の昭和56年頃の著作。大戦時のエピソードの生き生きとした描写は他の著作に譲るが、ときを経て冷静な目で書かれた考えは本書は現代に通じる生き方、ものの考え方の指南書たり得る。人生是勝負という作者の言葉は日々の励みになる。飛行機や戦争のことを知らない方、他の著作を読んでいない方にもお勧めできる。
Posted by ブクログ
ひとえにマイバイブル。
人事を尽くして天命を待つ
男は父親を抜くことが最大の親孝行
してみせて、いって聞かせて、させてみて、ほめてやらなきゃ人は動かぬ
リーダーの5つの条件
などなど
まさに人生の教科書的一冊!
そして坂井三郎という男の偉大さに心打たれる!
Posted by ブクログ
永遠のゼロを読んで坂井三郎という人物が気になったので読んだ。戦時中のエピソードをまるで昨日のことのように鮮明に書かれているのに驚いた。戦争の手記としても、ビジネス書としても読める一冊。
Posted by ブクログ
ひたすら零戦の性能もついて書かれていたり、ところどころ今まで読んだことのない搭乗員とのエピソードや指揮官としての極意など内容は濃い。
最終話に38年ぶりにラバウルに還った時の様子が詳しく記されている。モレスビーの空の上で死なばともにと誓い合った仲間たちを一人一人思い出して『おい、みんな。坂井三郎が帰ってきたぞ!』と。一緒に涙した。
Posted by ブクログ
今まで生温い風呂につかっているような人生を送ってきた私が、戦場で命をかけて戦ってこられた坂井三郎氏の言葉に励まされた。
私は、「何をちっぽけなことで悩んでいるのだ。命が取られるわけでもなし。もっと真剣に生き抜いて戦うべきだ」と自分に喝を入れながら読んだ。
坂井三郎氏は、軍人として戦場で命のやり取りをされた方である。また、指揮者として、部下(僚機)を失ったこともなく、瀕死の重症を負ったときは最期まで諦めず帰投された方でもある。
私は、彼が彼自身の生きざまを著作として残されたことに敬意を表したい。
印象に残った言葉
「指揮者は、二つも、三つも、四つもの事に眼を配り、心を配る「分散集中力」をつけなければならない」
「極意は「先手必勝」。真剣勝負で一度後手に回ってしまったら、元始の状態に戻すためだけで大変な危険を払い、無駄な時間を浪費し、エネルギーを消費しなければならない。先手を取ることで、相手の心の動きを読み、致命的なミスを誘発させることができる」
Posted by ブクログ
坂井氏の「大空のサムライ」シリーズで最も、彼のパイロットとしての専門性が前面に出ている本だった。今まで多くは書かれていなかった 零戦の性能とか戦闘方法などが多く語られており、彼が超一流のパイロットたる所以が理解できる一冊。
そのため、全て余すところなく読み切ろうと思うとしんどく、専門的なことが書かれている章は、私は結構 読み飛ばした。本をどう読むかは自由なので、私的には それでよいと思っている。
一方、これまでの本に書かれていた上司や同僚とのエピソードの補足や、戦後 南方の旧日本軍基地を訪問した時の話は、坂井氏の気持ちを慮って 胸が押しつぶされるような思いがした。