あらすじ
一九二〇年代、合衆国屈指の大都市ブローケナーク。
禁酒法がすっかり定着した元酒場で働く少年サンガは、貧乏ながらも身の丈に合った穏やかな生活を送っていた。
ただ一人、大切な妹がいれば生きていける――
そのはず、だったのに。
「よう、うな垂れてるその兄ちゃん。何か辛い事あったんか?」
失意の中、サンガの前に現れたのは真紅と名乗るマフィアの男だった。
目的を果たすため「白蛇堂」の一員となったサンガは、真紅の下で彼の仕事を手伝うことになるのだが、いつしか都市の裏に深く根を張る闇に誘われていき――。
あの「シャンティ」から生まれた衝撃のダーティファンタジー!!
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
学生の私は、この本を必ず読みたいという気持ちから母に1時間交渉して初めて予約して買って貰った小説です。
原作はVOCALOID曲。歌詞を見る限り、当時小学生だった私にはまだ早かった。
シャンティ。
「―よう、項垂れてるその兄ちゃん。何か辛い事あったんか?」で始まる。
原作でもこの歌詞から始まります。
主人公、サンガの大事な妹がマフィアに焼殺された。
その出来事がサンガの人生を大幅に変えていく。
嫌いだったマフィアに入り、理不尽に爪をめくられたりもした。
最終的にサンガは何者かにより腹部を刺され、命を落とした。
血などの表現に苦しみ、私は読むのを辞めてしまった。
だが、ストーリーがとても面白く次の日には読み終えていた。
そんなサンガの悲痛な物語に私は衝撃を受けた。
血などグロい表現に耐性のある方是非一読してみてください。
Posted by ブクログ
曲を知っているからこそ、この物語の暴力性とか知れる気がする。曲調的にも「ああこうだろうな」とか「こうするに違いない」というのが想像できる。
まあ、そんな話は置いといて。
本作品、ダーティファンタジーです。
人が簡単に死ぬし、暴力に塗れているし、マフィアとかギャングは上等だし、中国マフィアとか超美味しいテーマを扱ってるし、個人的には趣味にドンピシャ。人の良さそうな主人公も最後にゃ【自主規制】されるのが小説としてはレア。
あれだな……主人公補正ってないんすね。そっすか。暴力と殺しの世界にンな野暮なもんは必要ないですね。はい。
こういう暴力に塗れた世界観は大好き。最近のライトノベルでダーティとかクライムとかそんな題材を扱ってきては大体が好みに合わない外れが多かった印象だけど、曲そのものが持つ暗くて暴力的な雰囲気に合致した物語でした。
Posted by ブクログ
楽曲「シャンティ/wotaku」の小説。
ダークファンタジーな世界観がよくて、自分の好きな「中華系、裏」で読む手が止まらない。
ところどころ、楽曲の歌詞散りばめられていて、脳内再生してた。
竜胆の花言葉も知れて良かった。
気になった人はぜひ、楽曲聴いてほしい。
マフィアも小説化の可能性あるかな?
Posted by ブクログ
楽曲の世界観を壊してない感じいい
ボカロのノベライズ版は正直物語として微妙なものや
あきらかにこじつけすぎな感も否めないものも多いけど
これは抵抗なく読めた