あらすじ
継母の悪意から守ってもらう条件で、冷徹な秘書の隼弥と結婚した社長令嬢・菜桜子。形だけの夫婦のはずが、貪るようなキス。執拗な愛撫に乱れ、剛直で下腹の最奥を貫かれる。「責任をとらねばなりませんね。一生をかけて」甘い囁きは毒のように菜桜子を侵して。意外なほど力強い抱擁は愛されていると錯覚してしまうけれど……？敏腕秘書に身も心も支配される淫靡な執愛。
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凄く良いです
タイトルは、諦めて僕のものになりなさい。と、高圧的なヒーローなのかと思ってしまいがちですが、全くそんな事はありません。
自分のことを愛したくれなくてもいい
義母や義兄姉から受ける仕打ちの日々より、自分の元にいる方が心が安らぐ
まだマシだと思ってもらえれば、それだけで構わない
側にいてくれさえすれば、僕が守り抜く
こんな無償の愛を与えられる人に愛されて、幸せにならない訳がありません！
自分は納得がいかなくても、ヒロインが許すと言うなら許すことを受け入れる。それってなかなかできません！
どんな時も助けに来て、守る。これが本当のヒーローの姿なんだろうなと思いました。
丁寧語責め
追記
★4から★5に変更しました。
理由は、何度もこのお話を読み返しに来ていて、そのたびきゅんきゅんして2人の想いに泣きそうになってるからです。
最初は「ヒロイン油断し過ぎ、ありえない」と思って★1つ減らしましたが、何度も助けてくれるヒーローが本当にかっこいいので、そんなヒーローが見れるならヒロインがピンチになる方がいいや、と思い直しました笑
丁寧語×腹黒策士が大好きなのでドストライクでした。しかも眼鏡、スーツ、S、有能、最高です。ヒロインのために怒ると暴力的になるのも良き。絵もかっこいい（もっと眼鏡の絵ください）。ヒーローの丁寧語かっこいい。なんでもないやりとりの言葉も怜悧で、いちいちぶっ刺さりました。
重いお話ですが、私は明るい作品よりも鬱屈した理不尽を含んだ話が好きなので読みごたえありました。
ヒロインの気弱さに何度か苛々しましたが、酷い環境で育ったゆえのすぐ謝ってしまう癖とかがリアルで、作者さまの精緻な描写が見事でした。悪役達は「こいつは言い返してこない」認定した相手には、理不尽な言動で従わせようとする。自分のこと棚に上げがち。こうゆう嫌な奴いるよな、ってリアルさがあって一気に読み切ってしまいました。
作者さまはどんな設定でも説得力あるストーリーに作り上げる筆力をお持ちだと思うのですが、このお話に関しては後半ちょっと違和感があり★4にしました。「顔そんなにわからないものかな？」「なんで1人で会いに行っちゃうの？」と・・・それが無ければもっとお話に引き込まれて感動が大きかったかな。
最後ハッピーエンドで良かった、読了感が幸せなのが好きです。
