【感想・ネタバレ】警視庁公安捜査官 スパイハンターの知られざるリアルのレビュー

あらすじ

スパイやテロリストを監視し、そのミッションを未然に防いで国を守る公安警察。公安捜査官とは、日頃どのような活動をしているのか? 尾行や変装、モニター(協力者)の作り方・接触の仕方などのマル秘テクニックとは? 元警視庁公安部外事課所属の著者が、スパイとの攻防の生々しい事例を紹介しながら、スパイを見破る「手の内」を明かす。日本は、先進国の中で唯一スパイ活動防止法がなく、誰もがスパイに狙われる可能性がある。「スパイ天国」日本で我が身を守るために必読の一冊

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 珍しく二度見したほどハマった「VIVANT」。その公安監修をした著者の本ということで、読まずにはいられません。総じて外事警察と言い、警視庁管轄が「外事警察」、自衛隊管轄が「別班」と区分けされ、実際に別班はいるそうです(ただ、最近は名前が違うらしい)。

 著者は主にスパイ対策に関わっていたそうですが、日本は先進諸国で唯一「スパイ法」がなく、約3万人ものスパイが常駐するスパイ天国だそうです。スパイの行動や公安の対応などが書かれていて、実話だけに読みふけってしまいました。TV用に加工された「VIVANT」と実際と異なる点も書かれ、①阿部寛のような外事警察は目立つのでおらず地味な普通の人が多い、②情報を取るために朝のゴミ拾いの職員にも混じることがある、③某米国タレントはCIA、④アンミカさんもスパイと付き合った、など週刊誌ネタも満載。一般人もスパイに狙われるらしく、車で追尾されたら左折を3回、家の周りの不審者には逆に声をかける(顔を覚えたぞ)などの対策をとることも推奨されています。
 
勤務先の人事部門にいたとき、公安からある従業員の照会が入り、とてもよく経歴や思想背景などを知っていることに驚きました。以来、公安という組織は怖いという印象でしたが、実はこうして目立たず頑張っているのだと思わされた一冊です。

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2024年07月04日

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