【感想・ネタバレ】一〇〇年学習時代 はじめての「学習学」的生き方入門【BOW BOOKS026】のレビュー

あらすじ

【本書籍は発行元:BOW&PARTNERS、発売元:中央経済グループパブリッシングの商品です】

「教育学」という言葉、学問分野は存在するけれど、「学習学」はないじゃないか。教える側に立った「教育学」から、学ぶ側の立場に立った「学習学」をつくらなければ──その思いから、1992年、「学習学」を提唱、以来、随所で講演、研修、大学での講義や自身が主宰する「研修講師塾」「調和塾」などで、実践を積み重ねてきた著者が、満を持して初めて世に問う「学習学」の全容と実践の方法。

人は、未熟な状態で生まれ、天与の学ぶ力を使って学び続けることによって、その人らしくなっていきます。その人ならではの人生を歩み、その締めくくりを迎えるまで、学び続けます。個人だけではありません。人類は種としてあり、学び合い、助け合うことによって、個体としての弱さを補い、今日、最も優勢な種として地球上に繁殖しています。まさに、「学習する存在」(ホモ・ディスケンス)です。

まさに「人生100年学習時代」が到来している今、最終学歴よりも最新学習歴の更新こそが、社会人としての成功の鍵を握り、人生を豊かにします。イノベーションをもたらします。社会を活性化します。

人生100年学習社会に必要なインフラは整ってきています。あと必要なのは、私たち自身が、古い教育観から脱却して新しい「学習観」に立つこと──著者の力強いメッセージと具体的で身近な実践のガイドは、様々な立場、世代の方々に、それぞれ様々な気づきをもたらしてくれることでしょう。

推薦!
工藤勇一(東京都千代田区立麹町中学校元校長)氏
「教える」側に立った「教育学」から、「学ぶ」側に立った「学習学」へ。
本間さんを全面的に支持します。

青野慶久(サイボウズ代表取締役社長)氏
「最終学歴」より、「最新学習歴」の更新!―そのコンセプトにしびれました。

【目次】
プロローグ 今、何が起こっているか? 教育と学習の新しい潮流
第一章「教わる」から「学ぶ」へ
第二章「学習」を定義する
第三章「学習学」的学習 「学習学」的生き方
第四章 学校教育の呪縛
第五章 では私たちはどう学習すればよいか 実践「学習学」的生き方
第六章 ライフロング・ラーニング 時間軸で学習をとらえる
第七章 ライフワイド・ラーニング 空間軸で学びをとらえる
第八章 ライフディープ・ラーニング 自己変容のための学習
エピローグ 学習する地球社会を目指して

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Posted by ブクログ

ネタバレ

生きることは学ぶこと、まなび続けること。
はじめにの冒頭の文である。本書の本質はこの文に集約されている。そして著者が提唱するのが「最新学習歴の更新」という態度である。
本書ではこの観点で今という時代を見直したものである。
「教わる」から「学ぶ」。「学習」を「適応」と「開発手法」の二面から考える。「わかる」から「できる」。これらの言葉からも、如何に学習を再定義しようとしているかが分かる。義務教育にはじまる教育制度。これらは広く知的能力を向上させることに貢献している。一方、本質を忘れがちにする土台でもある。本書ではその事にも警鐘を鳴らしている。
最後に「学習の七原則」を引用しよう。
・平等の原則:誰もが学習者である
・協力の原則:学び合う
・多様の原則:teacherからcoachへ
 MI理論:8つの知能に分け、その特性に応じて学べる様にする
・総合の原則:教科などの個別ではなく総合で学ぶ
・更新の原則:ベストを更新続ける
・意味の原則:「生命にとって意味があるものが情報」
・習慣の法則:できるようになるための習慣。進捗させるためのアンラーニング。その両方が大切

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2024年10月19日

Posted by ブクログ

大人にとっても、アップデートし続けることが大事だと感じました。

教育改革は大変だと思いますが、変化が激しい社会に生きていけるように、もう少しスピーディーに変わっていってほしいです。

0
2024年07月28日

Posted by ブクログ

・高齢者が社会と繋がり、社会の役に立っているという実感を持つことで、健康にも直結しQOLが向上するでしょう
・最新学習歴という概念は、社会人の学習をいわゆるビジネススキルに直結したものに限定しません
・「個として主体性」「多様な集団の中での当事者意識」
・世代間の知識、技能の伝承には、生殖年齢を過ぎた後のおばあさんが大きな役割を果たしたとされる
・滅びずに生き延びていけるのは最強の動物ではなく、環境の変化にもっとも対応した生物
・他者にとっては全く価値のない体験が、ある人にとては人生最高の瞬間

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2024年06月15日

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