【感想・ネタバレ】暴虐と虐殺の世界史 人類を恐怖と絶望の底に突き落とした英傑ワーストイレブンのレビュー

あらすじ

歴史上、人を最も多く殺したのは誰なのか?
暴虐から読み解く異色の世界史!

全ての悲劇はマルクスとダーウィンの手紙のやり取りから始まった……?
ヒトラー、スターリン、毛沢東、コロンブス、ルソー……人類に錯乱と狂気の時代をもたらした11人の英傑たち。

リクルート「スタディサプリ」人気講師がひも解く「悪の世界史」。


フランス人啓蒙思想家ルソーの代表作が、1762年に発表された『社会契約論』ですが、その書のキーワードは「一般意志(人民の意志)」です。中学生の社会科の教科書にあるように「国民主権」という考え方の基礎となりましたが、受け止め方次第で、これほど恐ろしい言葉はありません。
ルソーの思想は穏健に適用すれば、たしかに民主主義につながります。しかし「一般」「人民」の定義を怨みに燃えた特定の「社会階級」に適用した場合には、それは革命と虐殺と略奪に大義を与えるものにもなるのです。
(本書 プロローグより)


《目次》
プロローグ 人類を狂気の時代へ貶めた11人
第1講 宗教と科学、そして思想の変異
第2講 設計主義
第3講 主権論争
第4講 思想のグランドデザイン
第5講 地上における「神の代理人」
第6講 「ハム仮説」というフィクションと悲劇
第7講 「神の国」アメリカの大義
第8講 イスラエルとウクライナ――ふたつの戦争と「死の商人」

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Posted by ブクログ

世界で起こった悲惨な歴史、人物を著しながら、現代でも起きている紛争や戦争などの原因を、宗教、政治、国家など様々な角度から捉えた一冊。聖書の誤読、悪用などを発端、起因として生じた戦争や残虐行為から、一個人の利権や財政的潤いを追求した企みが起こす虐殺が紹介されている。何故、人類は歴史から学ぼうとせず、戦争を繰り返してしまうのか。それら負の遺産とされている行為や、戦争が起こった事実を学んだ上で、聖書を「世界史」の観点から眺めるという歴史観もまた興味深いと感じた著書である。

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2025年03月25日

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