あらすじ
最新作『帰ってきた あぶない刑事』公開記念!
「あぶデカ」シリーズの魅力を味わい尽くす徹底インタビュー集!
2024年5月24日公開の映画『帰ってきた あぶない刑事』を記念して、立ち上げから現在まで『あぶデカ』38年の舞台裏を舘ひろし、柴田恭兵、浅野温子、仲村トオルら総勢50名の関係者が語り明かします。
聞き手は「必殺シリーズ聞き書き三部作」でお馴染みの高鳥都。ディテールを追求していく深掘りインタビューに定評があり、今回はテレビシリーズの『あぶない刑事』を中心に、いかにしてこの前代未聞の刑事ドラマが誕生し、長く愛されることになったのかを検証していきます。キャストはもちろん、プロデューサー、脚本家、監督、音楽、各パートの技師をはじめとする現場スタッフ......総勢50名が紡ぐ『あぶデカ』曼荼羅をぜひご堪能ください!
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スゴい!!としか言い様が無い!
2024年5月読了。
38年を誇る《推し》である『あぶない刑事』の、ドラマ立ち上げ時からのキャスト・スタッフへのインタビュー本とあり、速攻で購入。
まぁこの手のインタビュー本と言えば、キャストとスタッフと言っても、精々監督,脚本,プロデューサー辺りまでが相場かと思うが、この本はそんな次元じゃない!
カメラマン,美術さん,編集さん,メイクさん……、何と総勢50人!!!
それもズーッと『あぶ刑事』一筋の人じゃない方々にまで聞いてますから、聞かれた側が「三十ウン年前に、2,3回担当したぐらいで…」と逃げを打とうとしても、その場で『あなたの担当回はコレですね?』とばかりにPC(か何か)から映像を見させて、半ば強制的に《記憶を呼び起こさせる》と云う鬼の様なインタビューっぷりにww、皆さん「あぁそう言えばこの時……」と、スゴ〜くマニアックな記憶を呼び起こしたりして、三十数年来の《推し》としては『本当に有難うございます!!!』と最敬礼したくなる内容。
軽い辞書ぐらいの分厚さですが、日本の映画界を牽引してきた様々な熱い心を持つ人々の貴重な記録でもあり、《同好の士》の方々には是非ともお奨めしたい貴重品です。
それにしてもつくづく思うのは、日本の映画界(テレビ界も含めて)の裾野の狭さ、と云うか《深刻な担い手不足》に、暗澹たる気分になります。
ちなみに、今回の劇場版『帰ってきたあぶない刑事』とは直接関係無い話も多いので、今さくで初めて『あぶ刑事』の世界に触れたような方には、ちょっと敷居が高いかと。
春日太一さんもそうですが、こうやって《日本の映画界の
灯を絶やすまい》と努力されている方には、本当に感謝の言葉しか有りません。
本当に読めて幸せでした!!!