あらすじ
ワルとカネのクロニクル
ネット上で実行部隊を集め、海外の拠点からITを使って
詐欺や強盗を行なわせる――
こうした犯罪グループは、突然、出現したわけではない。
地上げ、ヤミ金融から最新の匿名犯罪まで、
長年、アウトローと経済事件の取材を重ねてきた著者が、
変異し続けるワルとカネの実態を暴く!
【目次】
序章 「デフレ型犯罪」としての特殊詐欺と連続強盗
第1章 ルーツとしての五菱会事件
第2章 バブルと地上げ
第3章 総会屋から企業テロまで
第4章 ヤクザマネー包囲網とITバブル
第5章 関東連合の六本木進出と半グレの準暴力団化
終章 特殊詐欺はどこへ向かうのか
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ワルの金稼ぎの本質は「ショートカット」であり、一般の人が取る手続きやルール、法律を一足飛びで、その旨味に到達することを考えている。
株や不動産を取り扱う「インフレ型」の犯罪と、
現金・預金に手をつける「デフレ型」犯罪とに区分けしたのはとても参考になった。
社会における経済関係を基盤にして、組織や文明、文化、政治、教育が規定されていくという「唯物史観」をどこか
感じてしまう。犯罪の形も例外ではないのでしょうか。
Posted by ブクログ
バブル期から足元に至るまでの反社会的勢力の「歴史」「流れ」を把握する上で有益な一冊。
但し、近時の指定暴力団やエセ右翼・エセ同和と半グレ集団の繋がり・関係性については、踏み込みが今ひとつだった。