あらすじ
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絵本作家クリス・ウォーメルによる、
波乱万丈の大冒険物語!
10歳の少年ジャックは、
家出して乗組員として働いていた船が嵐にあい
沈没し、小さな島に流れ着いた。
その島には、巨大なカメと
ひとりの大男が住んでいた。
その男は、密航していた船が海賊に襲われ、
荷物と一緒に海に流されて、
19年半もこの島にひとりで住んでいるという。
男は島で、豪華な家具と大量の本、ラム酒のある
満足のいく暮らしを送っていた。
自分の名前は忘れてしまっていたという男は、
『ロビンソン・クルーソー』を読了したところで、
自分のことを「ロビンソン」と呼んでくれという。
ジャックはロビンソンから読み書きを教わり、
助けを求める手紙を書いて、
ビンに入れて流すことに。
本を読んで、読み終えたページを破り、余白の部分に手紙を書くのだ。
ふたりは毎日手紙を流した。
ある日骸骨を見つけたふたりは、
その手に残された紙きれから、
この島に海賊が宝を隠したのでは、
と考えるが…?
先がどうなるのか気になって、
ページをめくる手がとまらない冒険物語。
乱万丈な物語が、〈ボトルシップ〉
ービンに入った帆船模型が、
どうして作られるようになったのかという話に
つながります。
著者によるイラストも魅力。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
イギリス生まれの10歳の少年ジャックは、家出をして船に乗り込んだものの、嵐で難破し見知らぬ島に流れ着く。そこには巨大な亀と、先に漂着して20年近くを島で過ごしていた大男ロビンソンが住んでいた。イギリスに戻る希望を諦められないまま、ロビンソンとの日々が過ぎていく。海賊の宝を求めて島を探検して見つけた魔法の本を使って、ジャックは奇想天外な脱出方法を考え出した。
ロビンソンとジャックの友情が熱い。微かな希望を胸にロビンソンがジャックを助けに行くところで胸が熱くなった。古き良き漂流ものの面白さを存分に味わいながら、子どもを見守る大人の強く温かい眼差しも感じさせてくれる。ロビンソンの懐の深さがそうさせるのだと思う。
Posted by ブクログ
無人島?漂着。謎の生き物。大男?。白骨死体。
金貨。魔女。魔法。海賊。
子供の好きそうなキーワードが並ぶ。
荒唐無稽、少し都合良すぎないか、とツッコミ入れながらも一気読み。
10歳の少年の冒険物語。
Posted by ブクログ
面白く一気に読めました。やはり漂流記はどの時代のもわくわくします。
宝の山を見つけたけど、孤島で何に使えば…という点では大人も身につまされます。お金だけあっても幸せになれない。幸せって何なのか、改めて考えさせられました。
Posted by ブクログ
実は漂流ものって、死にそうになりながらの彷徨とか、流れついた者同士の血で血を洗う闘争とか、しんどくてあまり好きじゃないんだけど、このお話は、孤島に流れついた少年が耳にするのが本のページをめくる音というシーンで一気に引きこまれた。なんとこの島に流れついて20年前からひとりで暮らしている男がいて、漂着した家具とか本とかでいい暮らしをしていて、その人がとてもいい人で……って、話ができすぎてるだろ!と言ったらまあそうなんだけど、いいんですよ。これは、文句なしに面白い本が読みたいときに読む本なんだから。
合間、あいまにシェークスピアの『テンペスト』や『ロビンソン・クルーソー』の話も差しこまれて、本っていいなとか、読めるって大切だなとか、何よりも心根のいい人って宝物だななんていうことを感じさせてくれる。
そして後半は二転、三転、びっくりするような展開の連続で、もう、ただライドに身を任せてわー!といいながら楽しむが吉。最後には『テンペスト』や『ロビンソン・クルーソー』も読みたくなっちゃう驚きの読書体験でした。