あらすじ
多様な価値観や生き方が存在する現在、未来への選択に正解と呼べるものはない。
そんな時代の中で、自ら意思決定をしていくためには、アイデンティティの形成が不可欠だ。
本書は、金融のリスクマネジメント思考を基に意思決定を訓練する学校「Identity Academy」を創設した2名による著書である。
定量思考と定性思考、客観的視点と主観的視点を行き来しながら、アイデンティティ形成のための実践的アプローチを交えつつ、読者が自身の力でアイデンティティをデザインするための方法を提示する。
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Posted by ブクログ
アイデンティティって何…?
初めてこの言葉を知った中学生だったか高校生だったかの頃は国籍に近い意味で理解してて、そこから時を経て、自分らしさや自分軸としてふんわり理解しつつも、40代半ばに差し掛かり、で、結局自分とは何者だと名乗ればいいのかに悩むことになって手に取った書籍。正直、社会人になってしばらくした30代手前でこういう思考を手に入れたかった…!
◾アイデンティティとは
・胸を張って自分がやっていること、もしくはこれからなろうとしている姿のこと。
・自分にとって望ましい未来を選択し、意思決定を続けることで形成するもの。
・経年で変化していくもの。
・相対的なものでもあるから、属するコミュニティによっても変化し得る。
◾未来の選択と意思決定のために
・望ましい未来の実現に向けて寄与してくるのは健康&お金&時間。
・お金と時間に関しては可視化して現状把握することが有効。意外と正確に把握できていないもの。
・お金と時間を使って、戻れないほどに健康を損なわないレベルで試行錯誤をしていく。その度に意思決定する。
・試行錯誤の繰り返しでやりたいこと、望ましい未来の解像度を上げる。
◾ユニークネスと専門性
・まずは1つ何かを磨いて極めていく。
・そこに異なる分野を掛け合わせて、その世界に飛び込む。そこで1つ目のスキルがユニークネスにして価値提供していると2つ目のスキルが身に付いていく。
・そこにさらに3つめの異分野を組み合わせるとユニークネスな専門性になる。
◾#の活用法
・好きなもの、関心があることを#で並べていく。
・その組み合わせでユニークネスが生まれ、それがアイデンティティに繋がっていく。
→言葉にして表現して、見る&考えるが大事。
商品開発もアイデンティティも、モノかヒトかの違いだけで、ユニークな価値を付与しようとするプロセスは全く同じだ…。
Posted by ブクログ
「自分は何者にもなれないかもしれない」という恐怖と闘い続けな がら、それでもやはり「何者かになれる」と信じて足を止めない姿勢が、その人の「アイデン ティティ」なのだと強く思う。